「ノーザン・ソウル」のストーリー

1974年、出口のない経済の低迷が続くなか、イングランド北部の町バーンズワースの高校生ジョン(エリオット・ジェームズ・ラングリッジ)は学校にも家庭にも居場所がなく、退屈な毎日にうんざりしていた。気の合う祖父と過ごす時間と、可愛い黒人の看護師を毎朝バスで見かけることがけが唯一の慰めだった。そんなある日、気乗りしないまま両親の勧めでユースクラブに行き、ソウル・ミュージックに合わせて激しく踊る青年マット(ジョシュ・ホワイトハウス)と出会う。初めて聴く音楽と軽快なダンスに魅了されたジョンは、マットが傾倒する“ノーザン・ソウル”にのめり込んでいく。ジョンは高校を中退し、家も出て、マットとコンビを組みノーザン・ソウルDJとして活動し始める。やがてナンバーワンDJを目指して、マットと共にアメリカへ新しいレコードを探しに行くことを夢見るようになるが……。