「ばあばは、だいじょうぶ」のストーリー

少し弱虫な小学生の男の子・中前翼(寺田心)は、喜寿を迎えた祖母・スズエ(冨士眞奈美)、父(内田裕也)、母(松田陽子)と4人暮らし。翼は、ばあばのことが大好きで、何かくじけそうになるとばあばのところに行って、話を聞いてもらう。そんな時、ばあばは、必ず「だいじょうぶだよ」と言ってくれ、学校でいじめられた時もばあばが助けてくれた。だが、そんなばあばが少しずつ変わっていく。同じ質問を何度も繰り返すようになり、得意だった編み物ができなくなる。ばあばは“わすれてしまう病気(認知症)”になってしまったのだ。怒り出したり、大切にしていた庭の植物を枯らしてしまったり、翼のために作ったジャムを一人で食べてしまったり……。翼はばあばが怖くなり、次第に近寄らなくなっていくが、ある日、ばあばが靴も履かずに家を出で行方不明になってしまう……。