解説
明治・大正・昭和を生き、『ゴンドラの唄』『シャボン玉』などの名曲を残した作曲家・中山晋平の生涯を描いた伝記映画。信州から上京し、東京音楽学校を卒業した中山晋平は、演出家・島村抱月や作詞家・野口雨情と出会い、数々の名曲を生み出していく。晋平役を、映画初出演にして初主演となる歌舞伎俳優・中村橋之助が務めるほか、「劇場版ACMA:GAME 最後の鍵」の志田未来、「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」の渡辺大、「Winny」の三浦貴大らが共演。監督は「ハチ公物語」の神山征二郎。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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文筆家和泉萌香島村抱月と松井須磨子の恋愛や、都市伝説的に聞いたことがあった〈シャボン玉〉の誕生秘話をはじめ、その時代を生きたひとりの男が見たさまざまな濃密なエピソードが悲しく... もっと見る
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フランス文学者谷昌親信州から上京するシーンで始まるとはいえ、フラッシュバックで幼年時代も盛り込んだうえで、数々の名曲を生み出してきた中山晋平の65年の生涯を描き切ってしまっているの... もっと見る
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映画評論家吉田広明伝記映画であるから既知の事柄が描かれてゆくのは当然のこととしても、映画として本作は一切既知を超えてくるところがない。本作の主人公は作曲家、しかも歌謡の作曲家であ... もっと見る
「シンペイ~歌こそすべて」のストーリー
信州から上京した中山晋平(中村橋之助)は無事、東京音楽学校(現:東京藝術大学音楽学部)に入学するが、ピアノの習得が卒業の基準に達せず、落第・留年の危機に陥る。しかし、幸田先生(酒井美紀)に演奏以外の才能を見出され、1912年(明治45年)になんとか卒業。1914年(大正3年)に、演出家・島村抱月(緒形直人)の“芸術は大衆の支持を離れてはならない”という教えの下、抱月や女優・松井須磨子(吉本実憂)からのリクエストに応え、『カチューシャの歌』を作曲。西洋の音律“ララ”を足すことを提案し、大ヒットする。その後も、母・ぞう(土屋貴子)を亡くした悲しみの中、『ゴンドラの唄』を作曲。1921年(大正10年)には、作詞家・野口雨情(三浦貴大)の『枯れ芒』を改題した『船頭小唄』が大流行。翌年には、児童文芸雑誌『赤い鳥』の童謡運動に賛同した雨情が作詞した『シャボン玉』に、最初の子を7日で亡くした雨情の思いを汲んで曲をつける。晋平自身も、子どもを産めないと知りながらも、自分の音楽の理解者である敏子(志田未来)と結婚し、二人の養子を迎え、幸せに暮らしていた。1929年(昭和4年)には作詞家・西條八十(渡辺大)と組んで映画の主題歌『東京行進曲』を制作。大ヒットしたものの、新聞で批判され、長年組んできた歌手・佐藤千夜子(真由子)も“本場のオペラを学びたい”と晋平の前から去っていった。さらに、新たな風を吹かせる新進気鋭の作曲家・古賀政男の登場に自信喪失する晋平。そんな折、信州への出張時、16歳の時に代用教員をしていた小学校に立ち寄ったところ、自分が作曲した『てるてる坊主』を歌う子どもたちの姿に励まされる。そして、鹿児島出張では、鹿児島一の売れっ子芸者歌手の喜代治(中越典子)と出会い……。
「シンペイ~歌こそすべて」の映像
「シンペイ~歌こそすべて」の写真
「シンペイ~歌こそすべて」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「シンペイ~歌こそすべて」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 伝記 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2024 |
公開年月日 | 2025年1月10日 |
上映時間 | 127分 |
製作会社 | 「シンペイ」製作委員会 |
配給 | シネメディア |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://shinpei-movie.com/ |
コピーライト | (C)「シンペイ」製作委員会 2024 |