「テロリスト・ゲーム2 危険な標的」のストーリー
香港の金融取引市場で原因不明の爆発事故が発生、インターネットの情報が混乱して株が大暴落し、その余波は世界の市場に及んだ。一方、アムステルダムでは世界9ヶ国での展示を終えて戻ってきたレンブラントの絵画『夜警』が巧妙な複製品とすり替えられていることが発覚。美術館は早速、事件の調査を国連に依頼した。UNACOの指令長官カドウェル(ウィリアム・ディヴェイン)は、捜査官のマイク・グラハム(ピアース・ブロスナン)とサブリナ・カーヴァー(アレクサンドラ・ポール)を派遣。捜査を進めるうちに、事件の背後に巨大な国際的陰謀が画されてることを知った2人は、その糸口を辿って香港に向かった。新婚夫婦を装った彼らは、現地のCIA捜査官マイラ・タン(イレーネ・ン)の助けを借りて美術鑑定士で実業家のシュレイダー(マイケル・J・シャノン)に接近する。『夜警』の展示会は各国の美術館の主催だったが、香港だけは彼が個人で負担していた。また、彼にはかつてシリコン・バレーの通信技師をスパイ容疑で解雇されたという過去があり、マオ・イージン(リム・カイ・シュウ)という東洋人のボディガード兼側近の謎の人物がついていた。やがて、シュレイダー邸でのパーティにもぐり込んだマイクは、隠し部屋に潜入し、本物の『夜警』をはじめ、各国の有名絵画を発見する。一方、マイラがマオの指紋採取に成功し、彼が北朝鮮共産党の幹部であることを突き止めた。だが、その直後、マイラはマオ一味によって殺される。マオこそ全ての陰謀の黒幕で、絵画マニアのシュレイダーのスポンサーとなり、贋作製作と本物とすり替える作業を手伝う代償として、彼に特殊なコンビューター・チップ爆弾を開発させていた。それを世界中の電話や端末に組み込み、衛星からの信号で登頂や爆破を行い、世界を混乱に陥れるのがマオの目的だった。マイクの率いるUNACOチームが屋敷に突入した時、マオはシュレイダーを縛って屋敷に爆弾を仕掛け、陰謀の最終段階である衛星の打ち上げを行うべく、港に準備した貨物船に向かっていた。シュレイダーを救出したマイクは、ボートで貨物船を追い、銃弾の雨をかいくぐって船に乗り込むが、衛星を積んだロケットは大空高く発射されてしまう。だが、間一髪、コントロール装置の破壊に成功してロケットは爆発。マオの陰謀は粉砕され、本物の『夜警』も戻った。