解説
ベトナム戦線のフランス外国人部隊を扱った異色のチェコスロヴァキア映画。カミール・ピクサの小説を、原作者とミレスレイ・ファーベラが共同で脚色し、中堅のウラジミール・スェッフが監督した。撮影はチェコの第一線級ルドルフ・ミリチ。音楽はステパーン・ルッキー。出演は舞台出身のヤロツラフ・マレシ、フランティシェク・ペテルカ、ギュンター・シモン、タデウシュ・シュミットら。五八年カルロヴィ・ヴァリ映画祭主賞受賞作。
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「ごろつき決死隊」のストーリー
プラハの飛行場に、ベトナム戦線で捕虜になっていた外国人部隊の兵士たちが送還されてきた。一人の老婦人が彼女の息子バーツラフ・マリーの消息をきいたが誰も知らなかった。--ベトナムの仏軍基地「黒い砦」にアルジェリアから増援部隊が着いた。そのなかにチェコ人バーツラフ(ヤロツラフ・マレシ)がいた。営倉に入れられていたゲルハルト(ギュンター・シモン)や、彼をかばったペテル(フランティシェク・ペテルカ)やタデウシュと仲間になった。彼ら三人はシャムへの脱走を計画していた。それには磁石と地図がいる。ゲルハルトはそれを盗もうとして補ったのだ。--隣りの砦がベトナム軍の攻撃にあった。応援に、バーツラフたちの隊は出動した。砦はすでに落ち、重傷の隊長ウルフ中尉(ハンノー・ハッセ)を、偶然バーツラフが救った。彼らの隊が現地民を集め、機関銃で射殺したのを見て、バーツラフはショックを受けた。賭に勝った兵士を同僚が殺すのも目撃した。逃げ帰るトラックの上で彼は狂ったように見えた。その後の日日、酒に酔い痴れた。回復したウルフが当番兵の役を申しつけた時、彼は喜んでなった。もう人を殺さずにすむ。が、やがて、ウルフが大戦中、ナチの親衛隊の将校として故郷ピルゼンにいたことを知る。自分の父と妹が殺された、あのウルフという男に違いない。彼はつめよった。ウルフは言を左右にした。バーツラフは当番兵をやめ、もとの隊にもどった。復讐を誓っていた。真夜中、非常呼集がかった。タデウシュは盗んでいた地図を帯行しようとして密告され、冷酷なストルフ軍曹に検査され、発見された。ゲルハルトは死刑だとあざわらうストルフを射殺した。バーツラフたちはウルフの指揮で出発した。ある無人集落の入口で、ウルフは偵察に同行する部下を一人求めた。バーツラフが志願した。ペテルのとめもむだだった。バーツラフはウルフとともに、互いに銃をかざしながら、はるか霧のかなたに消えていった。
「ごろつき決死隊」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ごろつき決死隊」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | チェコスロバキア |
製作年 | 1958 |
製作会社 | チェコスロヴァキア国立映画製作所 |
配給 | 中央映画社 |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |
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