解説
ポーランドのSF作家スタニスラフ・レムの原作を東ドイツのクルト・メーツィッヒ監督が映画化した空想科学映画。脚色に当ったのはメーツィッヒ自身とポーランドのヤン・フェトケ。撮影は東ドイツのヨアヒム・ハスラーが当っている。音楽はポーランドのアンジェイ・マルコフスキーが受けもった。出演するのは日本の谷洋子をはじめソヴェトのミハイル・ポストニコフ、東ドイツのギュンター・シモン、中国のタン・ファ・タなど国際キャスト。アグファカラー・トータルビジョン。
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「金星ロケット発進す」のストーリー
一九七〇年、人類は月に基地を設営した。この年、ゴビ砂漠で隕石が発見された。研究に当った国際惑星調査連盟は、金星と同質の隕石内部に磁気録音コイルを発見した。世界翻訳連盟が解読にあたったが内容は不明。科学者会議で金星訪問が決定し、ソ連が宇宙船コスモクラトール号を提供した。乗組員は八名、隊長はソ連の科学者アルセニエフ(ミハイル・ポストニコフ)、隊員はポーランドの電子技術者ソウティック(イグナチー・マホフスキー)、アメリカの原子物理学者ホーリング(オルドジフ・ルーケシュ)、ドイツのパイロット、ブリンクマン、インドの数学者シカルナ、中国の言語学者チェン・イー、ケニア人タルア、日本人女医荻村すみ子(谷洋子)。宇宙船は金星に向け発進、大気圏を抜け無重力圏に入り、金星への双曲線軌道に乗った。途中で隕石音声の解読に成功した。内容は金星の地球攻撃計画の一部だった。金星の引力圏に入り、月基地との交信も絶えた。ブリンクマンが電子頭脳ロボット「オメガ」を伴い、小型局地ジェットで先発した。後から着いたアルセニエフやすみ子らは、惑星用ロケット推進タンク二台に分乗して探険に着手した。三十五日間の調査も空しく金星に住む生物は発見出来ず、猛烈な爆破で破壊された金星文化の遺跡だけだった。金星動物の悲劇的な結末は昆虫状の録音テープでわかった。が、未爆発のエネルギーや磁気発生装置が残っていた。突然、放射能と磁気が強くなり、「オメガ」が破壊され、隊長が傷つきすみ子の手術で一命をとりとめた。宇宙船の発進も不可能になった。タルアとチェン・イーが志願して放射能を排除しに出発した。作業中、チェン・イーの防護服が破れ呼吸困難になり、ブリンクマンがジェットで救援に向った。その時、引力作用が急にマイナスになり宇宙船は三人を残して浮上してしまった。船は無事地球に戻った。
「金星ロケット発進す」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「金星ロケット発進す」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | SF |
製作国 | ポーランド 東ドイツ |
製作年 | 1960 |
公開年月日 | 1961年5月7日 |
製作会社 | 国立映画=DEFA |
配給 | 松竹セレクト |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
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