解説
ジミー・サングスターのシナリオをフレディ・フランシスが演出したスリラー・ドラマ。撮影はジョン・ウィルコックス、音楽はジョン・ホリングスワースが担当した。出演は「若い恋人たち」のデイヴィッド・ナイト、モイラ・レッドモンド、TVのブレンダ・ブルース、ジェニー・リンデン、ジョージ・A・クーパーほか。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「恐怖の牝獣」のストーリー
ジャネット(J・リンデン)はイギリスの大富豪の娘だが女学校の寄宿舎から、ノイローゼのため自宅に送り返された。父親は死別、母親は精神病院に入院したきりで、頼りになるのは後見人の弁護士バクスター(D・ナイト)だった。家にはグレース(M・レッドモンド)という看護婦が、バクスターに雇われていた。ジャネットを送って来た教師のメリーはジャネットがノイローゼになった原因を探っていた。彼女は、十一歳のとき、発狂した母が父を刺殺したが、その母の血が彼女にも流れていると思い込みはじめていた。その夜、ジャネットは白衣を着た不思議な女を見た。不安が彼女を刺激した。その翌日も目撃した。勇気を出して、後を追って驚いた。その女が殺されているのだ。ジャネットは半狂乱になった。翌日、バクスターの妻ヘレンを紹介され極度のショックをうけた。彼女こそ、殺されたはずの白衣の女だ。興奮のあまりヘレンを刺殺した。救急車で精神病院に向かうジャネットがふと二階をみると今殺したはずの白衣の女が彼女を見ていた。女が鏡の前で顔の変装をとった。それはグレースだった。白衣の女とは、バクスターとグレースの仕組んだ芝居だったのだ。巨万の富を得て二人は結婚した。だが、二人を怪しみはじめていたメリーの仕組んだ芝居で夫婦仲はうまくいかなくなり、ついには妻が夫を殺してしまう結果になった。メリーがグレースの嫉妬心をあおるように、仕向けたのだ。すなわち恐怖と不信と死とを逆に用いて、報復したのだった。そして、グレースが今度は本当に狂ってしまったのだった。
「恐怖の牝獣」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「恐怖の牝獣」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | サスペンス・ミステリー |
製作国 | イギリス |
製作年 | 1964 |
公開年月日 | 1964年12月8日 |
製作会社 | ハマー・フィルム・プロ |
配給 | ユニヴァーサル |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | モノクロ/シネスコ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1965年1月下旬正月特別号 | 外国映画紹介 恐怖の牝獣 |