解説
避暑地で繰り広げられる若い男女のひと夏の恋を描く恋愛映画。監督・脚本は「タンゴ」のパトリス・ルコント、原作はルイ・マルと「ルシアンの青春」の脚本を執筆したパトリック・モディアノ(集英社刊)。製作のティエリー・ド・ガネー、撮影のエドゥアルド・セラ、美術のイヴァン・モシオン、編集のジョエル・アッシュはいずれも「髪結いの亭主」でもルコントと組んだスタッフたち。音楽はパスカル・エスティーヴが担当。出演は「可愛いだけじゃダメかしら」のイポリット・ジラルド、モデル出身の新人サンドラ・マジャーニ、「めぐり逢う朝」のジャン・ピエール・マリエル、「伴奏者」のリシャール・ボーランジェなど。
ユーザーレビュー
「イヴォンヌの香り」のストーリー
ヴィクトール(イポリット・ジラルド)は12年前を回想する。1958年、夏。30歳の彼は徴兵を回避し、フランス、スイス近くのレマン湖畔に滞在していた。ホテル・エルミタージュで、彼は若く美しいイヴォンヌ(サンドラ・マジャーニ)と出会う。彼女は50歳ほどのゲイの医師ルネ・マント(ジャン・ピエール・マリエル)と一緒だった。彼はレジスタンスの地下組織員という秘密の顔があるようだ。ヴィクトールとイヴォンヌは愛し合うようになる。ヴィクトールは自分をロシア人で伯爵と名乗り、イヴォンヌは女優だという。イヴォンヌはウリガン・カップという美人コンテストに出場し、見事優勝する。彼女は祝賀会で審査員のアンドリックスとダンスをするが、彼は腰に手を回し、彼女もされるがまま。帰り道、ヴィクトールはそれをなじるが、彼女はひるまない。次の日、イヴォンヌはヴィクトールをロラン叔父さん(リシャール・ボーランジェ)の家に招待する。そこで彼はイヴォンヌに結婚を申し込み、アメリカ移住を誘う。約束のパリ行き急行列車で彼は待つが、イヴォンヌは現われなかった。彼は捜し回リ、彼女がアンドリックスとどこかへ行ったことが分かる。12年後、ヴィクトールはルネと再会した。ルネもイヴォンヌの行方を知らなかった。ルネは「イヴォンヌはその日暮らしの女だよ。それを見抜けてればな」と言う。ルネはヴィクトールの前で、自動車を崖から転落させ自殺するのだった。
「イヴォンヌの香り」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「イヴォンヌの香り」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス |
製作国 | フランス |
製作年 | 1994 |
公開年月日 | 1994年12月23日 |
製作会社 | ランバート・プロ |
配給 | ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画 |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
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