解説
スキャンダルに巻き込まれた一銀行員が、巨悪に立ち向かう姿を描いたサスペンスに満ちた社会派映画。監督は「怪人プチオの密かな愉しみ」のクリスチャン・ド・シャロンジュ。製作はミシェル・ド・ブロカとアドルフ・ヴィエッツィ、原作はナンシー・マークハムで、彼女自身に実際に降りかかった事件を書いたもの。脚本は「愛の終りに」のピエール・デュメイエとシャロンジュ、撮影はジャン・ルイ・ピカヴェ、音楽はパトリス・メストラルが担当。出演は「トリコロール 赤の愛」のジャン・ルイ・トランティニャン、「インドシナ」のカトリーヌ・ドヌーヴ、「地獄に堕ちて」のクロード・ブラッスール、「海を渡るジャンヌ」のミシェル・セローほか。
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「銀行」のストーリー
レニエ(ジャン・ルイ・トランティニャン)はミルトン銀行の法定代理人だった。妻のセシル(カトリーヌ・ドヌーヴ)と2人の娘がいる。ある日突然、レニエは財務スキャンダルに巻き込まれる。頭取たちはすべての責任はレニエ自身にあると迫り、彼は身の潔白を証明しようと様々な人に訴える。親友だった外国部長のヴァンサン(フランソワ・ペロー)もなぜか冷たい。銀行を追い出された彼は新しい職を見つけようとするが、どこも相手にしてくれない。窮地に陥ったレニエは真相究明に乗り出した。彼を助けて、妻も資料を集めに走る。背景には巨大な詐欺事件が横たわっているようだ。事件の発端は、レニエが銀行の上得意であるシュバリエ・ダヴァン(クロード・ブラッスール)という人物をヴァンサンの紹介で知り、幹部の推薦もあって貸付けにゴーサインを出したことだった。ダヴァンは高い利子で融資を受け、一般から高利率で金を集め、多数の赤字会社を作った。頭取のミルトン(ミシェル・セロー)は詐欺師の彼の払う利子によって政界にも金を渡したようだ。その融資のために銀行は不良債務を生んだのだ。ミルトンはグルだったヴァンサンを証拠隠滅のためクビにする。レニエは身の潔白を証明するため単身銀行に乗り込み、ミルトンが署名した白紙委任状を手に入れる。1年後、裁判でレニエは無罪となるが、銀行の過失は認められたものの、銀行は刑法上の罪には問われず、告発は却下された。レニエは新しくPR学校の経営者として再スタートを切った。
「銀行」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「銀行」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 サスペンス・ミステリー |
製作国 | フランス |
製作年 | 1978 |
公開年月日 | 1994年10月15日 |
製作会社 | フィルデブロック=SFP=フィルム・ド・ラ・トゥール=FR3 |
配給 | 東宝東和 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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