眠狂四郎円月斬り

ねむりきょうしろうえんげつぎり
上映日
1964年5月23日

製作国
日本

制作年
1964
上映時間
85分

レーティング
一般映画
ジャンル
時代劇 アクション

check解説

柴田錬三郎の原作を「眠狂四郎勝負」の星川清司が脚色、「座頭市喧嘩旅」の安田公義が監督した大映狂四郎シリーズの一編。撮影は「剣」の牧浦地志。
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この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

     雷蔵の眠狂四郎3作目。ますます面白くなっている。先日、「座頭市牢破り」で手が飛ぶ、首が飛ぶ、と書いたが、その3年前にすでに首も手も飛んでいた。大映時代劇でこれまでそんなに残酷なシーンってないと思っていたら、以外やこれも残酷だし、第一血がきちんと流れる。それまでも、刀が血で汚れたりはしていたが、流れるシーンは憶えていないなあ。なんか「大魔神」の匂いがするなあと思って調べたら、監督の安田公義って「大魔神」の一作目を撮っているじゃないですか。それにしても大映の時代劇って面白いなあ。そんなに観ているわけではないが、座頭市シリーズといい、この眠狂四郎シリーズといい、あまり外れがない。個別の監督達も力があるが、それも大映の風土で育ったから面白い時代劇を作れたのかもしれない。そう考えると「大魔神」が時代劇にして成功して、今でもファンが多い(私の周りだけ?)のは納得できる。「ガメラ」シリーズが漫画になっていったのに比べ、「大魔神」はしっかりとした映画になっている。最も東宝の「ゴジラ」シリーズも漫画になっていったけど。
     出演している役者たちも雷蔵以外、寡聞にして知らないのは申し訳ない。それでも立ち回りや、決闘シーンなんかしっかりしている。やっぱり雷蔵は良いなあ。

「眠狂四郎円月斬り」のストーリー

将軍家斉の庶子片桐高之は、母松女の野望に駆り立てられ次期将軍の座を狙っていた。ある日高之は新刀の試斬りに川原で飢饉で地方から避難して来た百姓の老人を斬り殺した。ちょうどそこを通りかかった狂四郎は、それを目撃するが、老人の仲間からは誤解されて憎しみを受け、また高之からも狙われることになった。そんな狂四郎はある日、高之の使の腰元小波の迎えを受け川舟へ案内された。そこで狂四郎は仕官をすすめられ、さらに愛刀無想正宗を所望されたが、狂四郎はこれを拒絶し、高之側近の剣客戸田の右腕を斬り落して立去った。小波は豪商山崎屋伝右衛門の娘で、伝右衛門は小波に未来の将軍御台所の夢を托し、高之に経済的な援助を与えていた。そんな小波を高之も愛し、妻に迎える約束を交していた。一方狂四郎は高之の邸に忍び入り、小波を寝室に襲って犯した。憎悪に燃える小波は片桐家に恩義をこうむる剣客寄居勘兵衛を狂四郎の許へ送った。しかし狂四郎は勘兵衛の人物を惜しみながらもこれを斬り倒した。さらに高之は死刑囚むささびの伴蔵を釈放して狂四郎を倒そうとした。伴蔵の手裏剣と高之配下の剣士たちの殺陣をきり抜けた狂四郎は、そこで憎悪に燃えた小波を見た。一方高之のために試斬りにされた老人の忰太十は、復讐のために小波をさらったが、それを知った高之のために逆に捕われの身となってしまった。駆けつけた狂四郎は太十の命と引換えに無想正宗を高之に与え、自ら捕われの身となった。しかし狂四郎を憎みながらも女として愛すようになっていた小波に刀をもらった狂四郎は牢を脱出して向柳原の橋上で高之と対決した。狂四郎の剣が円を描き、その足下に高之はくずれ落ちた。

「眠狂四郎円月斬り」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「眠狂四郎円月斬り」のスペック

基本情報
ジャンル 時代劇 アクション
製作国 日本
製作年 1964
公開年月日 1964年5月23日
上映時間 85分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ

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1964年6月上旬号 日本映画紹介 眠狂四郎円月斬り