眠狂四郎女妖剣

ねむりきょうしろうじょようけん Kyoshiro Nemuri at Bay
上映日
1964年10月17日

製作国
日本

制作年
1964
上映時間
81分

レーティング
一般映画
ジャンル
時代劇

check解説

柴田錬三郎の原作を「眠狂四郎円月斬り」の星川清司が脚色「座頭市あばれ凧」の池広一夫が監督した眠狂四郎シリーズ四作目。撮影もコンビの竹村康和。
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この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

     監督池広一夫。映画のスタート、スタッフや出演者達、映画タイトルの題字から力が入っているなあ。映画の最初の方はそこそこ面白かった。が、映画が進んでいく内にだんだんつまらなくなってくる。わざわざ眠狂四郎を浜松まで行かしたのにつまんないの。なんでかというと映画の抑揚がないんだな。殺陣のシーンもたくさん入れているんだけど、それがなんなの、っていう感じ。殺陣のシーンをたくさん入れれば良いってもんじゃない。映画の緩急があって面白いと思うのだが、なんかダラッと進んでいく感じでそんなに面白くない。狂四郎が浜松に行くまでに様々な妨害を受けるのだが、それぞれ色仕掛けの罠だし。話を広げすぎていて、各エピソードがそんなに面白くないんだよな。脚本が悪いのかなあ。
     この映画、女性のヌードシーンが多く出てくる。最初から、風呂から裸で上がる女性の後ろ姿でお尻がギリで観られる。お尻が映し出されるシーンがたくさん出てくる。最もおっぱいは出していないが。藤村志保でさえ濡れ場シーンをやらされている。もちろん胸やお尻は隠しているが。何も藤村志保にまでこんなシーンをさせることないのに。しかも前半の間に殺されてしまうし。
     眠狂四郎シリーズ、この映画がヒットしたので継続することになった、とウェキおじさんはいっているけど、要するにエロシーンをたくさん入れたからヒットしただけじゃない?映画としては駄作。なんで3.0点と甘いのかっていうのはやっぱり雷蔵だからだよ。
     若山富三郎が1作目に続いて同じ役で出ている。中国拳法の達人という設定だけど、やっぱり切れが悪いよな。でも殺すわけにいかないよな。稲葉義男が悪徳商人の役で出ている。彼のこれまで観た役と違っていたので、へぇと思った。あと、春川ますみ。春川ますみといえば「赤い殺意」が代表作で出てくるが、私にとっては寺山修司の「田園に死す」の空気女だ。

「眠狂四郎女妖剣」のストーリー

狂四郎はある朝浜町河岸に横たえられた、全裸の美女二人の死体を見た。鳥蔵と名乗る男はそれが、大奥の中臈綾路と、お半下女中の美乃であると狂四郎に告げた。だがその烏蔵は隠れ切支丹の科で役人に捕えられた。この頃江戸では、豪商備前屋が、金力を武器に、老中水野忠成を抱き込み、大奥の女達に秘かに阿片を送っていた。浜町河岸の死体は、残忍な菊姫に麻薬責めにされ殺されたのだった。そして菊姫は鳥蔵の妹小鈴に、兄を救う手段と称して、牢内のバテレン、ヨハネス・セルディニイを誘惑させた。しかし、約束は守られず、鳥蔵は殺され、小鈴は自殺して果てた。狂四郎は、鳥蔵が死ぬ間際に、浜松へびるぜん志摩という狂四郎と血のつながる女がいると聞かされ、浜松へと旅立った。途中、狂四郎は、備前屋の刺客や、情慾のとりこになった巫女に悩まされたが、愛刀無相正宗がその難を救った。大井川で足どめされた狂四郎は、妖艶な鳥追い女と旅篭に入った。女と酒を飲んだ狂四郎は、目がかすむのを知り愕然とした。女は、狂四郎の目をつぶすために使わされたのだった。狂四郎は女をそそのかした刺客を撃退する。再び浜松に向った狂四郎は、隠れ切支丹に案内されて舟小屋で、びるぜん志摩に会った。狂四郎は自分との関係を彼女に問うが答えない。その舟小屋に集まってきた隠れ切支丹たちを役人が捕縛する。その騒ぎを見て舟小屋の外に逃げ出した狂四郎たちは、菊姫の配下武部光源に襲われ、志摩は海上につれ去られた。武部を斬り倒し、小舟で備前屋の密貿易船にたどり着いた狂四郎は備前屋とその配下を斬り、宿敵陳孫との念願の一騎打ちとなった。死闘の末陳孫は海に飛び込み退散する。舟倉でびるぜん志摩に会った狂四郎は、志摩が備前屋のまわし者で切支丹になりすましては、信徒を売っていたこと、狂四郎を船にひき寄せるため配下にさらわれたことを知り、責めた。妖艶な表情に変った尼僧は、色と金で狂四郎を誘った。そして狂四郎の出生の秘密について語る。転びバテレンに生け贄として犯された武家の娘から産まれたのが狂四郎だと言うのだ。母は自害し、遺された狂四郎の乳母となったのが志摩の母であった。さらに色で誘う志摩を狂四郎の剣は一刀のもとに斬った。何故と問う志摩に狂四郎は「平気で斬れる。無頼の徒だからな」と言い残し立ち去るのだった。

「眠狂四郎女妖剣」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「眠狂四郎女妖剣」のスペック

基本情報
ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1964
公開年月日 1964年10月17日
上映時間 81分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
音量 モノラル

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