眠狂四郎魔性剣

ねむりきょうしろうましょうけん
上映日
1965年5月1日

製作国
日本

制作年
1965
上映時間
75分

レーティング
一般映画
ジャンル
時代劇

check解説

柴田錬三郎の原作を「眠狂四郎炎情剣」の星川清司が脚色「座頭市関所破り」の安田公義が監督した「眼狂四郎シリーズ」第六作目。撮影もコンビの竹村康和。
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この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

     花札を投げて相手を倒そうとする女おりん(瑳峨三智子)。この技、以前に見たと思ったら、狂四郎に殺されたヤクザの伴蔵の妹との設定。さて、どの映画だったかな。もう思い出せない。で、このおりんが兄を殺された逆恨みで、狂四郎の行く先々で邪魔をして、この女のせいでいたいけな女性も犠牲になっているし、とっとと斬ってしまえば良いのに。山田五十鈴の娘じゃそう無碍にも殺せないか。
     今回は信州の岩代藩のお家騒動(跡継ぎ問題)に巻き込まれて、信州まで足を伸ばしている。「眠狂四郎女妖剣」では浜松まで行ってつまらなかったけど、今回の信州旅行はなかなか楽しかった。道中の仕掛けや罠も浜松旅行よりは凝っていたかな。おりんがいい悪役をやっている。花を添えている感じか。
     映画のクレジットで女優陣がたくさん出ていたので、これはエロ路線かなと思ったが、「眠狂四郎女妖剣」ほどでもなかったな。クレジットが終わってからの映画のスタート、本筋とは関係ないが、カメラが屋根の上から俯瞰で写していて、狂四郎が飲み屋から出てきて、飲み屋のオヤジから傘を借りて歩いて行くシーン、いいなあ。ありきたりの絵かもしれないけど好きだね。途中、黒ミサのシーンが出てくるけど、これはいらないな。裸を見せたかったから入れたようなシーンだった。
     岩代藩の城下町でラストの立ち回りがすごい。これだと岩代藩のお侍さん全員を殺さないと話は終わらない、と思ったら、きちんと江戸のお役人が止めに入って終わりとなる。ここで、一度、狂四郎が捕まるのだが、この辺はちょっと無理があるかな。殺陣のシーンだけでもって行っても良かったのでは。
     私の寡聞により、瑳峨三智子をはじめとして出演者達をよく知らなかったのだが、その中で稲葉義男は知っていた。でも彼の役は岩代藩の江戸詰めの家老の役で登場シーンはほんのちょっとだけだった。それより大映映画でよく見かける顔の長い役者、誰か判らなかったけど調べると伊達三郎と言う役者だった。前作の「眠狂四郎炎情剣」では冒頭で狂四郎に殺されていた。顔に特徴があるのですぐ判る。良いねえ。こういう脇役達がいてこそ映画は成り立つんだ。

「眠狂四郎魔性剣」のストーリー

武家育ちの娘・佐絵は、狂四郎の辱かしめをうけて自殺した。翌日、狂四郎のもとに、大工の娘・お糸が佐絵の遺書と共に、その子鶴松を連れてきた。鶴松は、岩代藩の城主と、そのころ御殿女中であった佐絵との間にできた隠し子で、城主は一度は邪魔者扱いにして追放したものの世継ぎの出来ぬ今は、力づくで連れ戻そうとしていた。狂四郎は、お家のためには、幼い子供の将来をふみにじる武士道に激しい、いきどおりを覚えた。そんな狂四郎は、以前ふとしたことから斬りすてた伴蔵の妹おりんにつきまとわれていた。一方岩代藩の江戸家老・菊村外記は、そんな狂四郎の動勢を察して、いちはやく鶴松を捕え、岩代藩随一の使い手・赤石群兵衛を狂四郎にさしむけた。また狂四郎を亡きものにしようと殺意に燃えるおりんは、蛇使いの女・お艶や比丘尼の青華院に色仕掛けで狂四郎を誘い殺そうとしたが果せず、爆薬を狂四郎の持つ提灯に仕掛けた。が寸前、狂四郎はこれを見破った。一方、狂四郎より一足早く城に辿りついた鶴松は、老臣の娘綾路の手引きで町はずれの五重の塔に身を潜めた。しかしこれを知った岩代藩の追手に綾路は斬られ、ちょうど通りかかった狂四郎に鶴松を託した。が、そんな狂四郎に、おりんの知せでかけつけた岩代藩の刺客が、人質としたお艶を先頭にしてとりかこんだ。さすがの狂四郎もお艶に刃を向けることが出来ず剣を捨てた。だが危機一髪、鶴松は刺客の手をかいくぐり剣を狂四郎に手渡した。剣をとりもどした狂四郎必殺の円月殺法がうなり、群兵衛をはじめとする刺客は地にはった。すべてを終えた狂四郎は鶴松に、武士の悲しさを説き、また一人どこへともない旅にでていった。

「眠狂四郎魔性剣」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「眠狂四郎魔性剣」のスペック

基本情報
ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1965
公開年月日 1965年5月1日
上映時間 75分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
音量 モノラル

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