博奕打ち

ばくちうち
上映日
1967年1月28日

製作国
日本

制作年
1967
上映時間
90分

レーティング
ジャンル
ドラマ

check解説

脚本は「兄弟仁義 関東三兄弟」の村尾昭と“流れ者シリーズ”でヒットを飛ばした小沢茂弘が、監督も兼ねて担当した“博徒シリーズ”の第四作目。撮影は「関東やくざ嵐」の鈴木重平。
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この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

     こういう映画、というか筋の前提となるギャンブル好きの話は入っていけないよ。全ては山波(山城新伍)の博奕好きから始まったことで、こういう人間は落ちるところまで落ちないとダメでしょ。落ちるところまで落ちてもまだギャンブルをするような人間でしょ。水原一平と同じ。自分のお店を担保にしてヤクザから金を借りた時点で破滅でしょ。そんな彼に手を貸す義理は一つもない。現に店を取り戻せる金をまたギャンブルで使い、奥さんが自殺してその香典でまたギャンブルするなんて最低の人間じゃない。そんな人間を助ける必要が何処にある。むしろ、主人公の銀次郎(鶴田浩二)と花沢(待田京介)は博奕で稼いだ金で好きな女を身請けすれば良いだけの話。ギャンブル好きの男に関わるなんて、底なし沼に引きずり込まれている男に足を捕まれて一緒に引きずり込まれていくだけ。
     だから全然共感もないし、話に入っていけない。むしろヤクザの黒田組の理屈の方が筋が通っている。
     黒田組預かりの桜井(小池朝雄)、最後に黒田から絶縁されているのだから、組長を助ける義理は無くなっているのになんで助けるの?また、銀次郎はあんなに簡単に桜井をさせるものかね。先輩の博奕打ちの弟子で一目置いていた人をああもあっさりとさせるかね。
     賭場で行われている博奕は初めて見るのでルールが全く判らない。札も初めて見るし、どの札が強いのか弱いのか、どういうルールなのか判らない。面白いといえば面白いのだが。座頭市は全てサイコロ賭博だったけど。
     若山富三郎の悪役っぷりは良かったねえ。彼の出た作品はちょっと漫画チックな役どころが多かったけど、こういう根っからの悪人を演じてもらうのは嬉しい。小池朝雄も渋くて良いね。「仁義なき戦い」シリーズでも2回も殺されている。

「博奕打ち」のストーリー

昭和初期の大阪に、一匹狼の博徒海津銀次郎が、弟分の花沢を連れて現われた。銀次郎は見事な腕で各賭場を荒して歩いたが、黒田一家の桜井は、同じ博徒として銀次郎に讃嘆の目を見張った。ある日、女郎屋錦楼の主人新吉が黒田に借りた大金を、期日に返せないと銀次郎に泣きついてきた。新吉は博奕が好きで借金をつくっては女房おときを困らせていたのであった。銀次郎はおときから預った金を寺島一家の賭場で十倍にして新吉に渡したが、新吉はそれで素人賭場を開いた。縄ばりを荒された黒田は、新吉から金をまき上げ、借金の担保だった錦楼を手にしてしまった。悲観したおときは自殺した。その通夜の日、新吉は香奠を元手に、黒田の賭場にいき。錦楼を取り返そうとしたのだが、逆にすってしまった。それをみた花沢は、銀次郎に内証でイカサマ札を使ったが、黒田の子分大関に見破られて指をつめる破目になった。その夜、銀次郎は身を清めて黒田の前に現われ、総ては博奕で決着をつけようと言った。銀次郎は勝ち続け、ついに桜井との対決になった。桜井は銀次郎への友情から得意のイカサマをやめたため、勝負に敗れた。一方、花沢が女のことから、大関に殺されてしまった。それを聞いた銀次郎は錦楼に乗り込んで大関を倒し、さらに黒田一家に現われた。黒田をかばって立った桜井は、自ら銀次郎の短刀に倒れ、黒田を斬った銀次郎の腕の中で事切れた。それは友情と博徒の義理を貫ぬいた男の最期で、銀次郎は心をうたれるのだった。

「博奕打ち」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「博奕打ち」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1967
公開年月日 1967年1月28日
上映時間 90分
製作会社 東映京都
配給 東映
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ

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