栄光への5000キロ

えいこうへのごせんきろ
上映日
1969年7月15日

製作国
日本

制作年
1969
上映時間
175分

レーティング
一般映画
ジャンル
ドラマ

check解説

笠原剛三の原作『栄光への5000キロ東アフリカ・サファリ・ラリー優勝記録』(荒地出版刊)を「濡れた二人」の山田信夫が脚色し「愛の渇き」の蔵原惟繕が監督した。撮影は「黒部の太陽」の金宇満司が担当。
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この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

     ダサーいオープニングから始まる。黛敏郎の音楽は、いかにも偉い音楽家だぞみたいに大げさで、映像に合ってない。映像は当時のコマーシャル映像をつなぎ合わせたような意味のないカットを頻繁に入れてくる。サファリレースのシーンを除いてレースシーンが長すぎる。話に抑揚がない。だらだらと筋を追っているだけ。裕次郎と浅丘ルリ子、フランス人カップルが出てくるが、心理描写が全く出来ていない。優子(浅丘ルリ子)のセリフに対して五代(石原裕次郎)の返答がない。これで愛し合っているなんて言えるの?それとも男は黙って..なの?やたら浅丘ルリ子が涙を流しているが、何の意味があるの?花粉症かな。2組のカップルが分かれて、またくっついてってなるけど、その心理描写がないのでなんでそうなるの?となる。大体、この日産自動車の宣伝映画に色恋を入れる必然はあったの?ほんとうに抑揚のないつまらない映画だった。最期30分くらいのサファリラリーのところが少し面白かったくらい。
     やたら金をかけて3時間弱の映画にしたけど、90分くらいに納められる映画じゃなかったか。やたら長くすればいい、ってもんじゃない。こんな映画で当時キネ旬で11位なんて信じられない。
     で、疑問なんだけど、レーサーとラリードライバーっていっしょにできるの?この映画ではいとも簡単に両方やっているけど、本来は全く違うものじゃない。ネットで調べても、ドライブテクニックが違うと出てくるんだけど。
     この映画、日産自動車がタイアップしているが、企業映画で自動車の話だったらニッサンだろうな、と思った。仮に、トヨタ車が活躍する原作を映画化するから金出して、ってトヨタが言われてもトヨタは乗ってこなかったよな。
     企業の提灯映画にしても、まだ「黒部の太陽」のほうが面白かった。
     ところで三船敏郎と仲代達矢が出ている。黒澤映画では敵味方だが、この映画では上司部下だった。
     ああ、つまんない映画だった。

「栄光への5000キロ」のストーリー

人間とメカニズムが大自然と極限状況で接する苛酷なレース。世界三大ラリーの一つモンテカルロ・ラリーに参加した五代は、視界ゼロの濃霧の中で岩石に激突。昏睡状態から覚めた五代の目に像を結んだのは必死の看護を続ける恋人優子の姿だった。その時、メカニックを担当したケニアの青年マウラは、事故の責任を感じ姿を消していた。やがて春、五代の傷は癒えたが、落着いた生活を夢みていた優子の期待は見事に裏切られた。五代にとって、自動車レースこそが最大の生甲斐だった。富士スピードウェイの日本グランプリ・レースで、五代は親友ピエールの巧妙なレース妨害で優勝を逸した。五代が、日産常務高瀬から、大任を依頼されたのはそんな折だった。アフリカのサファリ・ラリー出楊がそれだった。五代は早速コースにもっとも精通したメカニック担当者マウラを探し出すことから始めた。折も折、優子かデザインの勉強のためパリに飛たった。だが、五代は彼女を追う訳にはゆかなかった。それから数日後、ナイロビ空港に降り立った五代をマウラが待受けていた。このレースには、日本グランプリで苦渋を味あわせたピエールも出場。四月三日、熱気によどんだナイロビシティホール前、大統領夫人のかざすスタート・フラッグがうち下され、カーナンバー1のプジョーが、スタートした。やがてカーナンバー90の五代チームも夜のとばりをついて多難なレースにスタートしていった。レースは苛酷そのもの、前半を完走したのは九八台中わずか一六台だった。そして後半の北廻りコースを、いや大自然を征服した五代チームのブルーバードが、大観衆の見守る中で優勝の栄に輝いた。群衆の中には優子の姿もあった。

「栄光への5000キロ」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「栄光への5000キロ」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1969
公開年月日 1969年7月15日
上映時間 175分
製作会社 石原プロモーション
配給 松竹映配
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
音量 モノラル

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シナリオ 栄光への5000キロ
特別グラビア 栄光への5000キロ
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1969年8月上旬号 「栄光への5000キロ」の力動感
1969年8月下旬号 日本映画批評 栄光への5000キロ