解説
「絶海の裸女」のコンビ川内康範・織田清司の共同脚本を、「天皇・皇后と日清戦争」の並木鏡太郎が監督、「女体棧橋」の平野好美が撮影した戦争メロドラマ。主演は「スーパー・ジャイアンツ 宇宙怪人出現」の字津井健、「坊ちゃんの野球王」の三ツ矢歌子、他に小高まさる。
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
まあまあ、大倉貢さんが「恐怖の報酬」の日本版を作れ、とでも言ったのかな。ほいで著作権とかなんとかそんな意識もない時代だから。で、スタッフはどうやって翻案しようかと悩んで、戦争映画にして、ほいで恋愛も入れたいから、中国娘との恋を入れて、で、一応反戦と言うことにするために、映画の出だしに反戦のナレーションを入れて、これで一応の筋は出来たぞ!、ってな感じでどうでしょう。三ッ矢歌子扮する中国娘と宇津井健扮する杉山少尉の密会を部下に見つかるんだけど、それが話の展開に関わってくるかというと、全くない。まあ、爆発シーンは盛りだくさんだった。
「姑娘と五人の突撃兵」のストーリー
杉山少尉は村へ徴発に行ったとき、陳秀麗と知り合った。彼の部下にからかわれていたのを救ったのだ。彼女は母が日本人だという。互いに惹かれるものを感じた。二度目に行ったとき、杉山らは便衣隊の襲撃にあったが、今度は秀麗が杉山を救った。杉山は感謝の口づけを思わずした。--根本少隊が便衣隊の包囲を受け、危機にひんした。救援におもむいた加村本部隊も丘のトーチカにさえぎられ、釘づけにされた。その知らせに留守をあずかっていた杉山少尉はニトログリセリンをトラックに積み、トーチカを爆破することを思い立った。秀麗の止めるのも振り切って、彼は部下を連れて出発した。早くも便衣隊に襲われ、一人の便衣などはトラックまで乗りこんできたが、フル・スピードで走って振り落した。路上にバリケードが組まれてあるのに出会うと、彼らの一人はトラックもろともそれを爆破する。猛裂な銃撃を浴びるなかを突っ走ったりする。途中で、もう四人の部下が死んだ。偵察に出た部下上野と、心配してそれとなくついてきた秀麗が便衣隊に捕った。むろん、杉山がそれを救う。逃げるとき上野は死んだ。その時に秀麗は便衣隊がトラックの行途に地雷を附設したのを知った。秀麗は近道を走り、杉山のトラック到着寸前に地雷を撃ち、爆破させた。地雷は次々と破裂する。が、今度もニトログリセリンはびくともせず、土砂の中をトラックが馳け抜いて行く。トーチカが近づくと、杉山の部下は杉山をトラックの外に投げ出し、自分一人で自爆する。トーチカはみんな爆発し、加村部隊は根本小隊を救援することに成功したという。
「姑娘と五人の突撃兵」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「姑娘と五人の突撃兵」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 戦争 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1958 |
公開年月日 | 1958年6月22日 |
上映時間 | 70分 |
製作会社 | 新東宝 |
レイティング | |
カラー/サイズ | モノクロ |
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1958年9月上旬号 | 日本映画批評 姑娘と五人の突撃兵 |
1958年6月下旬号 | 日本映画紹介 姑娘と五人の突撃兵 |