網走番外地(1959)

あばしりばんがいち
上映日
1959年2月18日

製作国
日本

制作年
1959
上映時間
92分

レーティング
一般映画
ジャンル
ドラマ ラブロマンス

check解説

伊藤一の同名小説を、松尾昭典と柏木和彦が共同脚色し、「未練の波止場」の松尾昭典が監督した監獄が背景の純愛ものである。撮影は「危険な群像」の永塚一栄が担当している。
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「網走番外地(1959)」のストーリー

さいはての地北海道。一名網走番外地と呼ばれる網走刑務所の鉄格子にうつるあかね雲をながめながら、石塚肇は愛する妻みち子をしのび回想にふけっていた--想えば肇とみち子の出会いは不思議な縁だった。やくざと喧嘩、重傷を負ってみち子の父修造の病院にかつぎ込まれた肇は、みち子の輪血で一命を取りとめたが、その日からみち子の清純な面影が忘れられなくなった。ある日、みち子は自分が修造の実子でないことを知ったショックから家出、肇をたずねたが、来合せた肇の女、優子にののしられ淋しく去っていった。しかしやくざ同士の義理から恐喝、傷害を働き警察に追われる肇に、みち子はやさしく更生をすすめるのだった。府中の拘置所に入れられた肇を、みち子は日曜ごとにたずねた。肇もこのみち子の変らぬ愛情に更生を誓い、網走に送られて来た。もちろん、網走での生活は苦しいものであった。しかしみち子にはげまされる肇は仲間にひやかされるほど幸福であった。ある日、肇は外役作業に廻された。釈放の日も近い。作業場は黒岩という横暴な古参株が支配していた。この毎日のなぐさめは肇の知らぬ間に籍を入れ、妻となって裁判でも唯一の味方として証人に立ったみち子の手紙と、鬼看手といわれながら人情味ある看手、岩井のはげましであった。その頃みち子は四十度近い熱を出し手紙が途絶えた。肇は淋しさからヤケになり荒れに荒れた。しかし事実を知った肇は心から恥じた。これが最後の試練であった。どんな苦しいことにも負けない男となった--刑務所の重い鉄格子が開いて、はればれとした空を見あげる肇に、みち子がやさしくささやくようであった。

「網走番外地(1959)」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「網走番外地(1959)」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ ラブロマンス
製作国 日本
製作年 1959
公開年月日 1959年2月18日
上映時間 92分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
音量 モノラル

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