解説
かつての仲間に裏切られ、彼らを始めとする音楽産業に反発する熱血中年ロックンローラーの姿を描く。荒井晴彦、高田純、高橋伴明、小水一男の共同脚本による「餌食」(79年/若松孝二監督)を基に「コミック雑誌なんかいらない!」の内田裕也が脚本を執筆。監督はミュージシャンとして知られる「ROCK is SEX さらば相棒」の宇崎竜童。撮影は「C(コンビニエンス)・ジャック」の長田勇市がそれぞれ担当。
ユーザーレビュー
「魚からダイオキシン!!」のストーリー
1991年、東京。ロックンローラーのYUYAは都知事選を駆け抜けていたが落選。数年後の1990年、ニューヨークへ旅立ったYUYAが突如帰国。旅先で出会ったクルド人ミュージシャンに衝撃を受けたYUYAは彼らを日本に紹介しようと、かつてのロック仲間のNAKANEに売り込むが、今やロック界を牛耳る存在にまでのし上がった彼にとって、YUYAは煙たがられる存在にすぎなかった。それどころか麻薬取引にまで手を伸ばしていたNAKANEは、YUYAのかつての恋人ASAMIをクスリ漬けにし、外タレ専門に肉体を提供させ、ヘロインを横流ししていた。その事実を知ったYUYAは彼らに対する失望とともに強い怒りを覚える。そんな時、パンク青年KENJIとその恋人RIEと知り合ったYUYAは、彼らのところに転がり込み、そこで元ヴァイオリニストの片腕の老人GENJIROと出会う。そして彼の持っていた銃を譲り受けたYUYAは、KENJIとともにNAKANEの事務所を襲撃。ヘロイン資金を強奪し、命縣けのコンサートを開こうとするYUYA。その時、ドス黒い海の彼方から世紀末の日が訪れるのだった。
「魚からダイオキシン!!」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「魚からダイオキシン!!」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1992 |
公開年月日 | 1992年2月22日 |
上映時間 | 121分 |
製作会社 | ケイエスエス=フロム・ファースト=DENグループ提携(製作協力…ニュー・センチュリー・プロデューサーズ) |
配給 | 松竹 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1991年12月下旬号 | 撮影現場訪問 「魚からダイオキシン」 |
1992年4月上旬春の特別号 | 日本映画批評 魚からダイオキシン!! |