解説
18年間一度も火事が起きていないという小さな海辺の町を舞台に、その町の消防士たちの何げなく、それでいて決して忘れることのないとある日々を描いたドラマ。「無能の人」に続く竹中直人の監督第2作。脚本は筒井ともみ、宮沢章夫と竹中の共同、撮影は「夢魔」の佐々木原保志が担当。94年度キネマ旬報日本映画ベストテン第6位、同読者選出日本映画ベストテン第1位。
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ユーザーレビュー
「119」のストーリー
海沿いの小さな町、波楽里町。スナック″ハーベスト″に集まる隊長の津田達哉以下、石井信幸、森下寛、中江雄一、松本聡ら波楽里消防分署の隊員たちは、今日も平穏な日々を送っていた。だがある日、東京の大学から研究室の同僚・田口秀樹と共に蟹の採集にやって来た日比野ももこが、伯母の靖代が営む鴨下豆腐店に滞在することになり、彼らの周辺はにわかに活気づいていく。看護婦にフラれたばかりの信幸も、5年前に交通事故で妻を失くし、父・将次、息子・賢治と3人暮らしの達哉も、みんなももこに一目惚れしてしまう。争って豆腐を買いに走ったり、蟹を獲りに岩場にやって来た彼女の後をついて回ったり。ももこの方もそんな彼らと交流を深めていく。ハーベストのマスター・岩倉一郎の妻・いつみが見知らぬ男と町を出ていったり、何者かに家の中が荒らされる事件が相次いだりと、町全体もせわしなくなった。信幸は酔っ払った達哉から、「これをいい女にやれば、きっと喜ぶぞ」ともらった消防車の模型を、手紙と共にももこに渡す。だが、その気持ちに応えるのがつらいかのように、やがてももこは東京へ戻ってしまった。家が荒らされる事件も猿の仕業だと分かる。こうしてまた元通りの日常がやって来る。信幸たちは満月の中笑い騒ぎながら、海べりの道を旧型消防車を走らせていった。
「119」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「119」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1994 |
公開年月日 | 1994年11月5日 |
上映時間 | 110分 |
製作会社 | 松竹=テレビ東京=イメージファクトリー・アイエム作品(製作協力SEDIC) |
配給 | 松竹 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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