解説
東西両陣営がしのぎを削る60年代のパリに送り込まれたアメリカの秘密組織エージェントのドタバタを通して、当時の世界情勢の軋轢や歪みをカリカチュアライズして描く1968年製作の作品。監督・脚本・デザインは、現代写真家の代表的存在であり、「ポリー・マグーお前は誰だ」などの映画監督作も多数あるウィリアム・クライン。本作は彼の長編劇映画第2作にあたる。製作はO.P.E.R.A. 撮影は「カミーユ・クローデル」のピエール・ロム。音楽は「スタン・ザ・フラッシャー」のセルジュ・ゲンスブール。彼は出演もしている。衣裳はジャンヌ・クライン。出演は「プレイタイム」のジョン・アビー、「インディア・ソング」のデルフィーヌ・セイリグ、「ハロウィン」のドナルド・プレザンス、「イル・ポスティーノ」のフィリップ・ノワレほか。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「ミスター・フリーダム」のストーリー
東西冷戦下の1960年代。アメリカの秘密エージェント、ミスター・フリーダム社は、共産主義粉砕のため、ヒーロー、ミスター・フリーダム(ジョン・アビー)をフランスに送り込む。かつての同志あっぱれ大尉(イヴ・モンタン)の死を知って怒りに燃えるフリーダムは、味方の地下組織と合流し、士気を高め合う。その後、彼はフランス諜報組織の親玉スーパー・フレンチマン、ソ連の秘密組織FAFのムージクマン(フィリップ・ノワレ)、レッド・チャイナマンらと接触するが、彼らの有無を言わせぬ言動にブチ切れ、退散に失敗して倒れてしまう。疲れ果て、仲間の女スパイ、マリー・マドレーヌ(デルフィーヌ・セイリグ)の元に帰ってきたフリーダムだが、彼女の息子に「ファシスト!」と言われ自信喪失。だが、何とか自信を取り戻して活動再開するフリーダム。しかし彼の行動は世の非難をあび、やがて自滅していくのだった。
「ミスター・フリーダム」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「ミスター・フリーダム」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 1968 |
公開年月日 | 1998年12月5日 |
上映時間 | 92分 |
製作会社 | パリ・ニューヨーク作品 |
配給 | 大映 |
レイティング |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1998年12月上旬号 | COMING SOON【新作紹介】 ミスター・フリーダム |
1999年4月上旬春の特別号 | 劇場公開映画批評 ミスター・フリーダム |