解説
現代っ子OLが、就職した中国との貿易会社の仕事を通じて逞しく成長していく姿を描いた青春コメディ。監督は本作品が初監督作となる本木克英。谷崎光の原作を、榎祐平が脚色。撮影を「虹をつかむ男 南国奮斗篇」の長沼六男が担当している。主演は「ゴジラVSモスラ」の小林聡美。
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ユーザーレビュー
「てなもんや商社 萬福貿易会社」のストーリー
1987年。就職なんて結婚までの腰掛けと高をくくっていたひかりは、面接22社目にしてやっと内定をもらった「萬福中国貿易会社」で働くことになった。営業部に配属になった彼女は、早速、華僑の王課長の下で中国の工場から送られてくる商品のチェックをするようになる。だが、到着した品物はいい加減な作りのものばかり。しかも、納期も平気で守らない中国側の仕事ぶりに泣きたいやら呆れるやら憤慨するやら。そんなある日、ひかりは王課長と共に突然の中国出張を命じられる。アパレル業社のお得意さんを連れての、現地検品を兼ねた接待だ。ところが一通りの接待が済むと、王課長は検品の仕事をひかりに任せて、お得意さんと一緒に上海へ遊びに行ってしまったのである。一人残されたひかりは、中国の公司代表の李さんと工場へ商品の検品へと赴くことに。しかし、あの手この手で検品をはぐらかそうとする工場長連中に、ペーペーのひかりは翻弄されっぱなし。頼みの綱の李さんも、のらりくらりとして頼りにならない。結局、自分で頑張るしかないと悟ったひかりは、意地になって仕事を遂行しようとする。しかし、広大な中国大陸の中にあって、彼女はそんな細かなことに振り回される自分の姿が、やけにちっぽけに見えてきてしまうのだった--。それから数年後、萬福貿易商社にはすっかり一人前に仕事をこなすひかりの姿があった。もう、中国へ出張に出かけても、堂々と渡り歩く度量もついた。そんなある日、彼女は出張先で李さんと再会する。公司の仕事を辞め、夢である会社設立を現実にした李さんは、ひかりに尋ねた。「あなたの夢はなんですか」その質問に即答できなかったひかりは、帰国後、いつか自分の夢を持てるような仕事を見つけようと心に誓うのであった。
「てなもんや商社 萬福貿易会社」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「てなもんや商社 萬福貿易会社」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1998 |
公開年月日 | 1998年5月16日 |
上映時間 | 97分 |
製作会社 | 松竹=フジテレビジョン作品(製作協力*大船撮影所) |
配給 | 松竹 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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