解説
若い娘が踊りの褒美に男の首を要求するという古典悲劇『サロメ』の舞台と、フィクション・シーンを絡めたフラメンコ映画。監督・脚本は「タンゴ」のカルロス・サウラ。主演・振付は元スペイン国立バレエ団の芸術監督である世界的ダンサーのアイーダ・ゴメス。共演は舞台を中心に活躍するペレ・アルキリュエほか。2002年モントリオール映画祭芸術貢献賞受賞。
ユーザーレビュー
「サロメ(2001)」のストーリー
伝説のフラメンコ・ダンサー、アイーダ・ゴメスが、舞台のリハーサルを始めている。その舞台を演出し、さらに映画に撮るため、監督(ペレ・アルキリュエ)がスタッフたちと話し合っている。やがてアイーダは自身のことを語り出すが、音楽が流れてダンサーたちが登場すると、舞台は古代ローマ時代へと変わる。ガリラヤの領主である義父ヘロデ王(パコ・モラ)の心を、妖しい美しさで奪って離さない王女サロメ(アイーダ・ゴメス)。ヘロデは自身の誕生日の宴で、サロメの踊りを要望する。しかしサロメは応じない。彼女の心は、洗礼者ヨハネ(ハヴィエル・トカ)に向けられていた。彼をあらゆる手で誘惑するサロメだが、神のもとで生きるヨハネにその試みは届かず、サロメは苛立つ。やがてヘロデの願いを叶える決心をしたサロメは、七重の薄衣をまとい、激しく踊りながら一枚ずつ脱いでいく。サロメの裸身が月光に包まれると、ヘロデは彼女に望みのものを問いかける。するとサロメは、ヨハネの首を要求するのだった。
「サロメ(2001)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「サロメ(2001)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | スペイン |
製作年 | 2001 |
公開年月日 | 2003年11月8日 |
上映時間 | 86分 |
製作会社 | ゼブラ・プロダクション |
配給 | 日本ヘラルド映画 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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