解説
エミー賞など、いくつかの賞を獲得した、アメリカTV界出身のS・リー・ポゴスティンの監督第1作。脚本も彼自身執筆した。撮影は、「バルジ大作戦」のジャック・ヒルドヤードが担当。音楽は「栄光の座」のアレックス・ノース。製作は「100挺のライフル」のマーヴィン・シュワルツ。出演者は、「太陽を盗め」のジェームズ・コバーン、「刑事」のリー・レミック、リリー・パルマー、バージェス・メレディス、スターリング・ヘイドンなど。
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「殺人美学」のストーリー
ジョン・カンニガム(ジェームズ・コバーン)は、ラムジイ・ウイリアムス教授(バージェス・メレディス)と名のるボスのもとで働く殺し屋だった。冷静な彼はスマートに殺人を行い、女との関係にもクールで、溺れることはなかった。アメリカでの仕事を終えたジョンは、スペイン、ブルッセル、それにもう1つ別の場所での3つの殺人を行うという新契約を、ラムジイと結んだ。スペインに向かったジョンは、シーラ・メトカフ(リー・レミック)とその親友アドリアン・ベッドフォード(リリー・パルマー)という2人の女に会った。ジョンに興味を持ったシーラは、娼婦となってジョンに近づき、関係を結んだ。この夜は2人にとって忘れられぬものとなった。スペインでの殺人を終えたジョンは、シーラを追って、タンジールに向かい、2人は再会した。この時、シーラに行きずりの恋以上のものを感じたジョンは、そんな気持ちをふりきるべく、第2の殺人を行うため、ブルッセルへと旅立った。が、そこでの殺人に成功したもののジョンは、自分の腕に不信をもつようになっていた。そんな時、ラムジイから、第3番目の犠牲者は、マドリードにいて、20年前の殺し屋ナンバー・ワンであることを知らされた。マドリードでその男、マイケル・カールソン(スターリング・ヘイドン)に偶然会ったジョンは、マイケルが、彼を自分を狙っている男だと知っていることを直感し、狼狽した。一方、シーラはジョンを忘れられず、マドリードにいる彼を追って来た。今はすべてを知ったシーラは、ジョンに「なぜ、人を殺すのか」と聞くのだった。シーラの言葉や「今は正当防衛でも人を殺さない」というマイケルの言葉からジョンは殺し屋に嫌気がさし、シーラを連れて、いずこともなく立ち去ったのだった。
「殺人美学」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「殺人美学」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1969 |
公開年月日 | 1969年12月2日 |
製作会社 | マーヴィン・シュワルツ・プロ |
配給 | 20世紀フォックス |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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1969年11月上旬号 | 外国映画紹介 殺人美学 |