解説
女子高校生の妊娠と出産という出来事を通して、揺れ動く思春期の心をみずみずしく描き出した青春映画。監督は中村真夕。主演は「星になった少年」の於保佐代子。共演は『ごくせん』の高良健吾。このフレッシュな2人を、円熟した風吹ジュンと柄本明の2者がしっかり支え、物語に奥行きをもたらす。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
-
【DVD】ハリヨの夏
TVで観る
ユーザーレビュー
「ハリヨの夏」のストーリー
父(柄本明)がハリヨをくれた。オスが卵を育てる魚だ。私は京都に暮らす高校3年生の瑞穂(於保佐代子)。父とは別居中で、母(風吹ジュン)と妹と暮らしている。同級生の翔(高良健吾)は、キスを迫っても、潔癖だからか、何もしない。母親の働く居酒屋で、どこか翳りのあるアメリカ人チャーリー(キャメロン・スティール)に会う。彼はベトナム戦争で片脚を負傷し、離婚して娘がひとりいる。私と同じ孤独感を持つチャーリー。私たちは、結ばれる。そして、妊娠。チャーリーも母も堕ろすことしか頭にない。でも結局、私と母で赤ちゃんを育てることになる。そのころハリヨのオスは息絶える。死骸を戻すため、赤ちゃんを抱いて川に行く。少し進むと、急になった川の流れに脚をとられてしまう。懸命に水の中でもがく。そうしているうち、私は生まれて初めて泳いでいた! 落としてしまった赤ちゃんも、無事に腕の中に取り戻す。私は自分の力で生きていける。娘と一緒に生きていこう。散歩中、翔とばったり出くわす。大学生になった翔は、まぶしくもあり、幼くも見える。話が続かなくなった私たちは、別々の方向へ、進む。私は、赤ちゃんと一緒に、胸を張って歩きつづける。
「ハリヨの夏」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「ハリヨの夏」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2006 |
公開年月日 | 2006年10月14日 |
上映時間 | 82分 |
製作会社 | 葵プロモーション/毎日広告社/アルゴ・ピクチャーズ/World apart ltd. |
配給 | 葵プロモーション |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2006年9月下旬号 |
巻頭特集 注目の本格派若手女優2006 若手女優活躍の話題作を一挙公開「バックダンサーズ!」「海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ」「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」「いちばんきれいな水」「ハリヨの夏」「虹の女神Rainbow Song」「幸福のスイッチ」「僕は妹に恋をする」「アルゼンチンババア」 巻頭特集 注目の本格派若手女優2006 若手女優活躍の話題作を一挙公開「バックダンサーズ!」「海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ」「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」「いちばんきれいな水」「ハリヨの夏」「虹の女神Rainbow Song」「幸福のスイッチ」「僕は妹に恋をする」「アルゼンチンババア」 |