解説
モーツァルトの傑作オペラ「魔笛」を、役者として活躍するかたわら、数々のシェイクスピア演劇の映画化で高い評価を得るケネス・ブラナーが映画化。設定を第一次世界大戦中に移し、演出にはCGも使用。幻想的な美しさと共に、平和への願いを訴え、名作の新たな魅力を引き出している。オペラ「魔笛」で使用される全22曲が、世界を代表する実力派のオペラ歌手達により歌い上げられる。
ユーザーレビュー
「魔笛(2006)」のストーリー
第一次世界大戦の最中、毒ガスにより気絶した兵士タミーノ(ジョセフ・カイザー)の命を、夜の女王の侍女である三人の従軍慰安婦が救う。慰安婦が去った後に目を覚ましたタミーノは、偶然居合わせたパパゲーノ(ベン・デイヴィス)が命の恩人だと勘違いしてしまう。調子に乗って話を合わせていたパパゲーノは、再び登場した慰安婦達に、懲らしめられてしまう。慰安婦達はタミーノに、女王の娘パミーナ(エイミー・カーソン)が暗黒卿ザラストロ(ルネ・パーペ)に捕らわれたことを伝え、その救出を依頼。更には女王自らタミーノに魔法の笛を贈り、娘を取り戻して欲しいと懇願する。タミーノとパパゲーノは、パミーナを救うために旅立つことを決める。パパゲーノは、ザラストロの城塞に侵入し、パミーナに女王の元に戻るよう説得する。一方、タミーノは、一人の男に城塞に迎え入れられる。タミーノは、男と長い間、語り合う。そして、ザラストロこそが平和を望み、そのために立ち上がった指導者であり、今、自分と話をしている男こそがザラストロ本人であることを知る。ザラストロは、パミーナを解放。タミーノとパミーナの愛を確かなものにするための試練を与える。それはまた、平和な世界を得るための試練でもあった。
「魔笛(2006)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「魔笛(2006)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イギリス |
製作年 | 2006 |
公開年月日 | 2007年7月14日 |
上映時間 | 139分 |
配給 | 東芝エンタテインメント |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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2007年9月上旬号 | 劇場公開映画批評 魔笛 |