解説
建設会社のエリートだった家弓修平は、長年の夢であった方言研究をするために会社を辞め、はるばる東京から大阪までやって来る。しかし大阪は修平にとって異国の地。のっけから下宿先・樋元商店のおかみさん千春を筆頭に、“おばちゃん”たちが修平の前に立ちはだかり、その勢いに振り回される。唯一の安らぎは、向かいのアパートに住む麻衣子との時間だった。そんな中、実は借金まみれだった樋元商店に、地上げ屋の魔の手が迫ってくるが……。監督は「タナカヒロシのすべて」の田中誠。主演は船越英一郎。ヒロイン・麻衣子役には、ソロシンガーとして活躍中のmisono。
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「おばちゃんチップス」のストーリー
人情と商人と元気なおばちゃんが溢れる街、大阪。家弓修平(船越英一郎)は一流建築会社の仕事を辞め、東京での生活を捨てて、大阪へやってきた。彼の下宿先となるのは、昔ながらのひなびた雑貨屋、樋元商店。店主である情に厚くて威勢が良い樋元千春(京唄子)や、向かいに住む可愛らしいおばちゃん予備軍のホステス赤銅麻衣子(misono)に囲まれて、新たなる生活がスタートした。大阪での修平の仕事は、大学の非常勤講師。言語学の教授という夢への第一歩となるはずだったのだが、あまりの安月給ゆえ生活に困窮してしまう。樋元商店でアルバイトも始めた修平だが、「おでんの汁だけタダでちょうだい!」など勝手し放題のおばちゃんたちの勢いに困惑を隠せない。そんな惨憺たるありさまの店に立ち寄った麻衣子は、修平を手伝うことにする。ある日、麻衣子は修平の授業に忍び込むが、内容は全く楽しくなく、生徒の評判もすこぶる悪かった。そんな修平に彼女は「大学の先生もしゃべりのプロやろ!」とはっぱをかける。また古書店では、言い値どおりの額を支払おうとする修平を差し置いて、麻衣子が威勢良く値切り始める。そして繰り広げられる、かけあい漫才のような店主と麻衣子の会話。「大阪っていうのは、言語学的ワンダーランドだね」と感心する修平と圧倒的勝利をおさめる麻衣子。気を良くした修平は彼女に、標準語と大阪弁のイントネーションの違いを楽しげに説明する。少しずつふたりの距離が近づいていくが……。
「おばちゃんチップス」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「おばちゃんチップス」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2006 |
公開年月日 | 2007年1月27日 |
上映時間 | 112分 |
製作会社 | ホリプロ/関西テレビ/大阪経済大学 |
配給 | ファントム・フィルム |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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2007年4月上旬号 | 劇場公開映画批評 おばちゃんチップス |