解説
読む人それぞれの青春時代を呼び覚ます、豊島ミホの小説「檸檬のころ」の映画化。主演は、榮倉奈々(「僕は妹に恋をする」)。初めての恋、上京…、揺れ動く繊細な感情を瑞々しく演じている。そしてもう一人の主演は、谷村美月(「リアル鬼ごっこ」)。無口な音楽少女の成長を豊かな表情で演じ、観る人の心に迫る。監督は本作が長編映画第一作となる岩田ユキ。
ユーザーレビュー
「檸檬のころ」のストーリー
田舎の高校三年生で、吹奏楽部の指揮者である秋元加代子(榮倉奈々)は、成績優秀で、卒業後は東京の大学に進学すると決めている。野球部の西巧(石田法嗣)は、いつも加代子を見つめていた。忘れられない中学時代の淡い思いを胸に秘めながら。そんな西に、ある放課後、野球部のエース・佐々木富蔵(柄本祐)がおちゃらけて言った。「オレ、加代ちゃんのこと好きなんだ」。次第に加代子と富蔵は近付いていく。一方、加代子と同じ教室の片隅で音楽にのめりこんでいる白田恵(谷村美月)は、将来、音楽ライターになると心に決めていた。ある日、恵は自分と同じように「音楽を感じている」軽音楽部の辻本一也(林直次郎)と知り合う。偶然の、ふたりきりでの生物室の放課後清掃。「こんなに話が合うやつとしゃべったの、俺、はじめてだよ」という一也。音楽談義は盛り上がり、二人は親しくなった。急に色鮮やかに、輝いて見えるいつもの風景。心にぎゅーんとロックが鳴り響く。もうすぐ高校時代最後の文化祭だ。一也が初めて作った曲の歌詞を恵に頼んだことから、様々なドラマが動き出す。たくさんの痛みを通じてあふれ出す恵の言葉が加代子に響き、富蔵や巧にも影響を与えていく。5人それぞれの思いが交錯する中、季節は移り変わる。そして徐々に別れの日は近づいてくるのだった。
「檸檬のころ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「檸檬のころ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2007 |
公開年月日 | 2007年3月31日 |
上映時間 | 115分 |
製作会社 | 幻冬舎/日本テレビ放送網/バップ/下野新聞アドセンター/RADIO BERRY/とちぎテレビ |
配給 | ゼアリズ |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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