解説
若木信吾が1999年に発表した写真集『Takuji』は、2004年に他界した彼の祖父・琢次を被写体として撮影された家族の想い出のスナップ写真のようなスタイルで作られている。その写真集のモチーフをベースにして、若木自らがメガホンを取って祖父の日常を描いたのが本作。主演は上方漫才の重鎮・喜味こいし。
ユーザーレビュー
「星影のワルツ」のストーリー
浜松の実家に帰省している主人公の青年(山口信人)。彼はパチリ、パチリと、祖父・琢次(喜味こいし)のスナップをさりげなくコンパクト・カメラに収める。階上の祖父の部屋に上がっていくと、琢次は孫を温かく迎えながらも、拙い二人の会話が途切れるとすぐに放っておいて欲しそうに「風呂にでも入れ」と、孫を追い返す。青年の短い休暇は、家に訪ねてきた幼なじみの友人二人と何をするでもなく付き合いながら、町に出かけたり、彼らの職場を訪ねたりして過ぎていく。幼なじみの二人にはハンディキャップがあるので、工場で単純作業をしたり、清掃会社で作業員をしている。しばしば琢次を訪ねてきて酒を酌み交わしていた実兄が、ある日突然自殺する。バイオリンを弾くのが好きだった琢次の兄。兄の家から琢次が形見として引き取ってきた古いバイオリンのケースから音も無く流れていく白砂。それは砂時計のように後戻りのできない時間のなかに死の無念を形象化している。そして、琢次が亡き兄へささげる曲、それが『星影のワルツ』である。
「星影のワルツ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「星影のワルツ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2006 |
公開年月日 | 2007年4月21日 |
上映時間 | 97分 |
製作会社 | ヤングトゥリーフィルムズ |
配給 | キネティック |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |