解説
よしもとばななが1989年に発表した同名小説を「星影のワルツ」の若木信吾監督が映画化。“眠り”に取り憑かれ、暗闇の中で逡巡する男女の姿を静かに紡ぎ出す。「かぞくのくに」で兄妹を演じた安藤サクラと井浦新が再共演を果たし、ほかに「海炭市叙景」の谷村美月、『家をたてること』の紅甘、「あれから」の伊沢磨紀、竹厚綾が出演する。
ユーザーレビュー
「白河夜船」のストーリー
恋人の岩永(井浦新)と不倫関係を続ける寺子(安藤サクラ)は、仕事もせず毎日家で岩永からの電話を待つだけの日々を送っている。岩永の妻(竹厚綾)は、交通事故にあって以来ずっと植物人間状態にあった。岩永との関係は進展することもなく穏やかに続いていたが、寺子にとって最愛の親友しおり(谷村美月)が死んでしまったことだけは彼に言えずにいた。大学時代に一緒に住んでいたしおりとはどんなことでも話せる仲で、岩永との関係についていつも親身に相談に乗ってくれたのも彼女であった。しおりは男たちにただ添い寝をする“添い寝屋”という奇妙な仕事をしており、まるで天職のようにその仕事に夢中になっていた。そんなしおりが自ら死を選んでしまったことに寺子はショックを受けるが、なぜか岩永に言い出せずにいた。しおりと過ごした日々を思い返しているうちに、寺子の眠りは徐々に深くなる。どんなに深い眠りのなかでも岩永からの電話だけは聞き分けられるのが自慢だったが、ついに彼からの電話にも気付かなくなってしまう。まるで何かに取り憑かれたように眠り続ける寺子。やがて彼女は、夢と現実の境目すら曖昧になっていく……。
「白河夜船」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「白河夜船」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2015 |
公開年月日 | 2015年4月25日 |
上映時間 | 91分 |
製作会社 | 『白河夜船』製作委員会(キングレコー ド=ユマニテ)(制作 ユマニテ/制作協力 スローラーナー/企画協力 よしもとばなな事務所=新潮社) |
配給 | コピアポア・フィルム |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | 16:9 |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://shirakawayofune.com/ |
コピーライト | (C) 2015 よしもとばなな /『白河夜船』製作委員会 |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2015年5月下旬号 | REVIEW 日本映画&外国映画 公開作20作品、60本の批評 「白河夜船」 |
2015年5月上旬号 |
UPCOMING 新作紹介 「白河夜船」 「白河夜船」 よしもとばななのヒロインたち |