解説
2004年に起こった新潟中越地震の被災者と飼い犬の実話を描いた絵本『山古志村のマリと三匹の子犬』が原作のヒューマン・ドラマ。出演は、船越英一郎、松本明子、宇津井健など。監督は、連続ドラマ『ゴールデンボウル』『瑠璃の島』などを手掛け、本作が映画監督デビュー作となる猪俣隆一。音楽は「ハウルの動く城」などの久石譲が手掛けた。
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
かつて秋元康が自身の映画だったと思うけど、予告編の中で「映画なんて子供を出せば感動するんだよ」みたいなことを言っていました。それプラス動物で皆感動、みたいな映画でした。地震のことは別としても、設定がいかにもお涙ちょうだい、感動ものという作りで、まあ、こうだろうなあ、で終わっていきます。確かにお涙ウルウルだし、ワンちゃん(ネコ派なんだけど)も可愛いし。だけど、これだけ演出が下手で、出てくる役者もそんなに上手い役者じゃないし、なんでしょうね、やっぱりお涙ちょうだい!映画かな。
船越英一郎も宇津井健もそんなに上手くないし、松本明子や蛭子能収や小林麻央なんか名前だけで出しているような感じだし、高嶋政伸なんかは出てくる前からこの役は高嶋政伸だよな、と思うくらい定番の配役だし。そして皆演技下手。演出が悪いのかなあ。
突っ込みどころ満載なんだけど、一つ、最初に捨てられた子犬を拾うんだけど、狭い村だったら誰が捨てたかなんて、すぐわかるでしょ。(原作は違うのかも)
ところで船越英一郎の親父の船越英二は大映で、宇津井健は新東宝が潰れた後、大映に移っているので、なんかの映画で共演しているかもしれないね。宇津井健は新東宝ではスターだったんだけどなあ。
「マリと子犬の物語」のストーリー
役場に務める石川優一(船越英一郎)は、父の勇造(宇津井健)と息子の亮太(広田亮平)、そして娘の彩(佐々木麻緒)の4人で、新潟県山古志村に住んでいた。妻の幸子はすでに他界していたが、長岡で美容院に勤務する妹の冴子(松本明子)がときおり訪れては、母親代わりに食事の面倒などを見てくれていた。ある日、亮太と彩は1匹の捨てられた子犬を見つける。マリと名付けられたその雌犬は、石川家の新たな家族となった。翌年となる2004年、すっかり成長したマリは3匹の子犬を産み、亮太と彩は毎日を元気に過ごしていた。そして、迎えた10月23日の午後5時56分。新潟県中越地方を震源に、マグニチュード6.8の大地震が発生する。一瞬にして山々は崩れ、地面は裂け、家屋が崩れ落ちる。優一は仕事で山古志を離れており、亮太は小学校の課外授業中で無事だった。しかし、家にいた勇造と彩は倒壊した家屋の下敷きとなっていた。 そんな二人を救ったのは、マリと子犬たちだった。救助にやってきた自衛隊の安田隊員(高嶋政伸)を、倒壊した石川家まで誘導したのだ。石川一家は救助ヘリで運搬されることになったが、マリたちの同乗は許されなかった。「マリー!」彩の悲痛な叫び声を残して、ヘリは村をあとにする。そのヘリの姿を、マリはいつまでも見送り続けた。翌日から、マリたちのサバイバルが始まった。食物を探し求め、カラスたちと闘い、穴を掘って湧き水をすするマリと3匹の子犬たち。一方、長岡の避難所の亮太と彩は、山古志村に嵐が近づいていることを知り、無謀にもマリたちを救助に向かう。道路が分断されているため、裏山を歩いて山古志を目指す二人だが、雨に打たれて彩は発熱する。息子たちの不在に気がついた優一は、そのあとを追ってなんとか二人を発見することができた。やがて余震も納まって、亮太と彩らもヘリで村を訪れる。そこには、逞しく生き抜いたマリと子犬たちの姿があった。
「マリと子犬の物語」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「マリと子犬の物語」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2007 |
公開年月日 | 2007年12月8日 |
上映時間 | 124分 |
製作会社 | 東宝映画 |
配給 | 東宝 |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |