解説
ある田舎町に暮らす人々の姿を、不細工でわがままなヒロインを中心に描く異色の日本映画。監督は「ちえみちゃんとこっくんぱっちょ」で第2回CO2オープンコンペ部門最優秀賞に選ばれ、本作で第3回CO2シネアスト大阪市長賞を受賞した横浜聡子。出演は「そんな無茶な!」の野嵜好美、テレビ『あぐり家日和』の藤岡涼音。
ユーザーレビュー
「ジャーマン+雨」のストーリー
16歳の林よし子(野嵜好美)が町にやってきた。彼女は美人でないどころかゴリラ顔で、強引、わがまま、人から愛されるキャラクターでもない。身寄りもなく、ぼろぼろの平屋にひとりで暮らしていた。学校にも行っていない。他人から見れば不幸な境遇だが、よし子はうつむいて生きたりはしない。よし子は植木職人見習いとして働いている。同僚にはかっこいいドイツ人カイ(ペーター・ハイマン)がいた。しかしよし子は毎日「ゴリラーマン」と罵られ、棟梁に殴られている。それでも、よし子はいたって平気である。よし子には歌手になりたいという夢があった。彼女はたて笛で、オリジナル曲を創作している。よし子は近所の子供たちを相手に、たて笛教室を始める。集まったのは、女になりたい小学生ケン(本多龍徳)と、みつぐ(徳永優樹)、あつし(田尻大典)の3人だった。曲のモチーフは、周りの人間たちのトラウマである。田舎町、ぼっとん便所、四葉のクローバー、病院で眠るダンゴムシ、やり手の女子高生、汲み取り屋の変態オヤジ、本気のドッジボール、ドイツ人…。よし子は周囲の事柄すべてを突き抜ける。悩んている振りなどせず、むきだしのまま現実に向かっていく……。
「ジャーマン+雨」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ジャーマン+雨」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2006 |
公開年月日 | 2007年12月15日 |
上映時間 | 71分 |
製作会社 | アド・コネクト・ゾーン |
配給 | リトル・モア |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
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