解説
不慮の死を判定する死神と、そのターゲットとなる人々の半生を見つめるハートウォーミング・ファンタジー。『アヒルと鴨のコインロッカー』『陽気なギャングが地球を回す』の伊坂幸太郎の小説『死神の精度』を原作に、「美女缶」の筧昌也が監督した。主演は、「恋する惑星」「リターナー」の金城武。そして、「blue」「UDON」の小西真奈美、「フラガール」の富司純子らが脇を固める。テーマ曲『Sunny Day』は、小西真奈美が役名の藤木一恵で歌っている。
映画館で観る
配信で観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「Sweet Rain 死神の精度」のストーリー
死神の仕事は、人が不慮の死を迎える7日前に現れて観察し、その死を「実行」か「見送り」か判定すること。晴れた空を見たことがない、雨男の死神・千葉(金城武)にとって今回のターゲットは、27歳のOLである藤木一恵(小西真奈美)だった。彼女は、電機メーカーのサポートセンターに勤務し、あるクレーマーからの執拗な苦情電話に悩まされていた。一恵に接近した千葉は、その不幸な身の上話を聞かされる。彼女は、両親をはじめ、周囲の親しい人物たちが次々に死に見舞われてきたというのだ。そんな彼女に、初めて明るい兆しが訪れた。クレーマーの正体は音楽プロデューサーであり、一恵の澄んだ声に惚れ込んで歌手デビューを迫ってきたのだ。ようやく幸福に恵まれた彼女を見た千葉は、その人生を「見送り」と決めた。上司であり、相棒でもある黒い犬から責められながらも…。次の千葉のターゲットは、ヤクザの藤田(光石研)だった。弟分の阿久津(石田卓也)から一途に慕われるほど侠気の強い藤田は、単身で敵対する組へと乗り込んだ。罠にはめられた藤田だが、それでも抗争には勝利する。目的を果たした翌日、藤田は交通事故で他界した。そして、千葉が訪れたのは海辺の理髪店だった。そこでは老女のかずえ(富司純子)がロボットの竹子(奥田恵梨華)と、ひっそり営業していた。千葉の正体を死神と見破ったかずえは、明後日に大勢の子供の客を集めて欲しいと頼む。最後の願いを叶えようと、悪戦苦闘して子供たちを集めた中に、ひとりだけ違う子供がいた。その子は、かずえにとっての孫だった。かずえは藤木一恵の成長した姿であり、そんな一恵の息子が阿久津だったのだ。親子三代にもわたる生涯を見守り続けてきた千葉は、珍しく晴れた空の下でかずえとともに広大な海に臨む。そして、いつにない心のやすらぎを感じるのだった。
「Sweet Rain 死神の精度」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「Sweet Rain 死神の精度」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ファンタジー |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2008 |
公開年月日 | 2008年3月22日 |
上映時間 | 113分 |
製作会社 | 日本テレビ=ROBOT=ワーナー・ブラザーズ映画=バップ=読売テレビ=三井物産=ソニー・ミュージックエンタテインメント |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://www.shinigaminoseido.jp/ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2008年4月上旬号 |
巻頭特集 「Sweet Rain 死神の精度」 グラビア 巻頭特集 「Sweet Rain 死神の精度」 金城武 インタビュー 巻頭特集 「Sweet Rain 死神の精度」 金城武俳優論 巻頭特集 「Sweet Rain 死神の精度」 伊坂幸太郎作品とその映像化 巻頭特集 「Sweet Rain 死神の精度」 筧昌也[監督] インタビュー 巻頭特集 「Sweet Rain 死神の精度」 筧昌也フィルモグラフィー 巻頭特集 「Sweet Rain 死神の精度」 筧昌也監督論 |