いのち耕す人々

いのちたがやすひとびと
上映日
2008年6月28日

製作国
日本

制作年
2008
上映時間
100分

レーティング
一般映画

check解説

30年以上に渡って有機農業に取り組む山形県高畠町の人々と、彼らを支えてきた都会の人々の交流を通じて“食”の大切さを伝えるドキュメンタリー。文化庁文化記録映画優秀賞受賞、2007年キネマ旬報文化映画ベストテン第4位。原村政樹監督が20年前に撮影した高畠町の映像も取り入れて、現地の有機農業の歩みも描く。農家の半数が有機農業に取り組む山形県高畠町。この町には毎年、子どもから老人まで大勢の人たちが都会から訪れ、農家に泊まりながら農作業を体験している。都会から移住して農業を始めた人も、今では70人を超える。高畠町に有機農業を持ち込んだのは農民詩人の星寛治さん。32年前、星さんたち38人の若い農民たちが農薬や化学肥料に頼る近代農業に疑問を感じ、あえて重労働の有機農業を始めたのが最初だった。しかし、農薬や化学肥料が当たり前だった時代、彼らは周囲の農家から変わり者扱いされた。そんな彼らを支えたのは都市の消費者たち。農産物を直接購入したり、田の草取りなどの重労働を手伝いに訪れたり、様々に有機農家の支援を続けた。しかし20年前、そんな努力を根底から覆す事態が起こる。農薬の空中散布拡大だった。高齢化と後継者不足でほとんどの農家が望んでいたのだ。環境汚染から有機農業を守ろうと、都会の消費者たちが抗議に駆けつける。しかし、有機農業に取り組む農家は少数派。中止させることは出来ず、高畠町の有機農業は崩壊寸前まで追い込まれた。苦渋の中、星さんたちは比較的労力がかからない“減農薬”での米作りを広めようと地域の農家の説得を開始。すると、無農薬は無理でも減農薬なら取り組めると新たに75戸の農家が賛同、再び仲間が増え始めた。魅力的な農民たちとの出会いを“人生の貴重な宝物”として心に刻む都会の若者たち。初めて都会からやってきた若者たちは、田植えや稲刈りを手伝う援農を通じて見る見る変わっていく。いのちといのちが響き合い、美しい農村の風景と一体になった、ゆったりとした生活のリズム。土を耕しいのちを育てる農業の営みが、農民の魂を育て、都会の人たちの心も耕していく。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「いのち耕す人々」のストーリー

※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。

「いのち耕す人々」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「いのち耕す人々」のスペック

基本情報
製作国 日本
製作年 2008
公開年月日 2008年6月28日
上映時間 100分
配給 桜映画社
レイティング 一般映画
カラー/サイズ カラー