解説
妻を亡くした初老の大学教授と移民の青年との心の交流を描く感動のドラマ。2008年にアメリカで公開されると評判を呼び、当初4館での上映から270館まで拡大し、ロングランとなった。主演は「バーン・アフター・リーディング」などで活躍するベテラン、リチャード・ジェンキンスで、アカデミー主演男優賞にノミネートされた。
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【DVD】扉をたたく人
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「扉をたたく人」のストーリー
コネチカットの大学教授ウォルター・ヴェイル(リチャード・ジェンキンス)は62歳。最愛の妻を亡くしてから、心を閉ざして孤独に、日々無気力に生きていた。ある時、学会出席のためニューヨークを訪れるウォルター。滞在のため、留守にしていた別宅のアパートへ向かうが、玄関を開けると、そこには見ず知らずのカップルがいた。ここに引っ越してきたばかりというシリア出身の移民青年タレク(ハーズ・スレイマン)とセネガル出身の恋人ゼイナブ(ダナイ・グリラ)は詐欺にあったのだ。彼らは警察だけは呼ばないでくれと頼み込み、素直に荷物をまとめて出て行く。2人とも永住許可証を持たないため、警察沙汰になって国外追放されることを恐れていた。だが、その日の宿もない彼らを見かねたウォルターは、当面、部屋を貸すことを申し出る。タレクはその親切に感激し、自分の持っていたアフリカの太鼓=ジャンベをウォルターに教える。ジャンベを通じて友情を深めていくウォルターとタレク。ある日、タレクはウォルターを誘ってセントラルパークへジャンベの演奏に出掛ける。最初こそ躊躇いを見せたウォルターだったが、大勢の仲間に囲まれて演奏するうちに、久しく忘れていた高揚感が蘇ってくる。その表情には生きることに対する喜びが溢れていた。しかし帰り道、地下鉄の駅で思いがけない事件が起こる。タレクが無賃乗車の容疑で逮捕されてしまったのだ。ただの誤解にもかかわらず、警察はタレクをテロリストのように扱い、連行してしまう。入国管理局の拘置所へ移送されたタレクを救うため、弁護士を雇い、収容施設へ毎日面会に訪れるウォルター。数日後、ウォルターのもとを1人の美しい女性が訪ねてくる。それは、タレクの母モーナ(ヒアム・アッバス)だった。
「扉をたたく人」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「扉をたたく人」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2007 |
公開年月日 | 2009年6月27日 |
上映時間 | 104分 |
配給 | ロングライド |
レイティング | 不明 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD |
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