「山形スクリーム」のストーリー
都立紅女子高校2年生・岡垣内美香代(成海璃子)が所属する歴史研究会の一行は、落ち武者伝説を追って山形県御釈ヶ部村へ研修合宿に向かう。そこでは観光キャンペーンの一環として、落ち武者が眠るといわれる祠を倒すイベントが行なわれていた。蝦蟇且村長(生瀬勝久)は、将来テーマパークを建設するため、ここに“スーパー祠”を建てようとしていたのだ。代々、祠を守ってきた村の床屋・与藻須賀三太郎(AKIRA)は体を張って阻止するが、祠は無残にも掘り起こされてしまう。その夜、800年前の壇の浦の戦い後、源氏に追われた平家の侍頭・葛貫忠経(沢村一樹)が、祠の跡地から甦った。そして家来の山崎田内左衛門(竹中直人)、海に沈んだ伊東丹波成定(石橋蓮司)らも葛貫のもとに集結。かつて落人狩りにあった恨みを晴らすべくこの村を征伐し全ての者を地獄へ突き落とせ、と村人たちを次々に襲い始めた。殺された村人たちはゾンビと化して復活、美香代たちも彼らに追い詰められるが、葛貫は美香代を見て愕然とする。美香代は、葛貫が愛した建礼門院の官女・光笛(成海璃子)に生き写しだったのだ。葛貫は、今こそ夫婦として結ばれようと、逃げる美香代をさらってしまう。一方、パニックとなった村から、命からがら逃げ出した宙子(桐谷美玲)、圭(紗綾)、胸恵(波瑠)は、美香代とはぐれたことに気付き騒然となる。しかし、勇気を奮い友達を助けようと決断、顧問の勝先生(マイコ)、三太郎らと改造トラクターに乗って農具を武器に敵に立ち向かっていく。だが、どんなに倒しても絶命しない夥しい数の敵。しかも、勝先生は皆を助けようと自ら犠牲となりゾンビになってしまった。絶望的な状況の中、闘い続けるしかない女子高生たちは果たして美香代を助け出す術を見つけ出せるのか……?