サンザシの樹の下で
さんざしのきのしたで THE LOVE OF THE HAWTHORN TREE
解説
「初恋のきた道」のチャン・イーモウ監督が、文化大革命真っ只中の中国を舞台に描く切ないラブストーリー。出演は7000人の中から選ばれ、本作でスクリーンデビューを飾ったシンデレラガール、チョウ・ドンユィと「金陵十三釵/Nanjing Heroes」のショーン・ドウ。原作は中国系アメリカ人作家エイミーの同名小説。
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ユーザーレビュー
「サンザシの樹の下で」のストーリー
文化大革命の嵐吹き荒れる1970年代初頭の中国。農民こそ素晴らしく、学生は彼らから学ぶべきだという教えのもと、都会の高校生は農村で住み込み実習を行っていた。ジンチュウ(チョウ・ドンユィ)もそんな女子高生の1人。彼女が派遣された村にあるサンザシの樹には、ある言い伝えがあった。それは、樹の下で亡くなった抗日戦争の兵士の血が染み込み、白い花が赤く咲くという、革命精神を象徴するものだった。村長(リー・シュエチェン)の家で暮らすジンチュウは、年上の青年スン(ショーン・ドウ)と出会う。家族と離れて暮らす中、自分への好意を隠さず、何かと気に掛けてくれるスンに恋心を抱くジンチュウ。しかし、それは彼女にとって許されぬ恋だった。反革命分子と見なされた両親が迫害を受けていたからだ。投獄された父、職場で辛い労働を強いられる母(シー・メイチュアン)。そんな中、幸運にも教職に就く機会を得た彼女は、家族が絶望的な状況から抜け出すための唯一の希望だった。だが、もし革命の精神に背いて恋愛に浮かれていると知られたら、たちまち非難を浴び、すべてを失ってしまう。それでも、気持ちを抑えることができず、人目を忍んで逢瀬を重ねる2人。ところがある日、2人で自転車に乗っているところを、ジンチュウの母に見つかってしまう。“娘の幸せを願うなら、会わないでほしい”。ジンチュウの母の言葉に頷き、彼女の元を去るスン。しばらくして、スンが入院したことを知ったジンチュウは、母に内緒で見舞いに訪れる。彼女の心配をよそに、気丈に振舞うスン。翌日、町の店で色鮮やかな赤い布を見つけたジンチュウはスンと約束を交わす。“サンザシの花が咲く頃、この布で作った赤い服を着て、あなたと一緒に見に行くわ”別れ際、泣きながら手を振るジンチュウ。その姿をいつまでも見送り続けるスン。だが、ジンチュウが次に病院を訪れた時、スンの姿はなかった……。
「サンザシの樹の下で」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「サンザシの樹の下で」のスペック
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