解説
ゆうばりファンタスティック映画祭グランプリの奥田庸介監督が24歳にして放つ劇場用映画デビュー作。東京のさびれたサロンを舞台に、ハンパ者たちの生き様をブラックな笑いとバイオレンスを交えて描く。出演は、「ALWAYS 三丁目の夕日'64」の大森南朋、「あぜ道のダンディ」の光石研、『鈴木先生』の臼田あさ美。
「東京プレイボーイクラブ」のストーリー
東京の場末の繁華街。ひっそり営業しているさびれたサロン“東京プレイボーイクラブ”。スクラップ工場の作業員としてくすぶっていた勝利(大森南朋)は、喧嘩沙汰を起こして地元の町を追い出され、行く当てもなくこの店に身を寄せる。経営者は昔の仲間・成吉(光石研)。店のボーイ、貴弘(淵上泰史)はシケた仕事を持て余しつつ、アパートで恋人のエリ子(臼田あさ美)と同棲中。バイトをクビになったばかりのエリ子は、音楽を聴きながら太宰治の『人間失格』を読んでいた。2人はすでに倦怠期を迎えつつあった。ある時、血の気の多い勝利は、居酒屋で絡んできた若い男をブチのめしてしまうが、相手が悪かった。その相手は、この辺一帯を仕切っているヤクザ三兄弟の末弟、梅造(三浦貴大)だったのだ。成吉は、一緒にいた兄の竹男(赤堀雅秋)に脅され、“せっかく出した店を潰されたくない”という思いから必死に謝る。その情けない姿に苛立ちを隠せない勝利は、夜の路地で竹男を襲い、半殺しにしてしまう。間もなく、成吉を訪ねてヤクザ三兄弟が店を訪れる。凶暴そうな長兄・松ノ介(佐藤佐吉)は、勝利が起こしたトラブルをチャラにする代わりに“ある条件”を出す。それは“女”。成吉は、ハードなSM趣味を持つ松ノ介の相手をする女を提供する必要に迫られる。そして、その生贄に指名されたのがエリ子。いつものつまらない喧嘩だったはずが、それぞれの運命を複雑に絡ませてゆくきっかけとなり、揉め事を何とかしようと動けば動くほど、事態はこじれてゆく。そしていよいよ勝利、成吉、エリ子、それぞれが後戻りできない絶体絶命の状況に立たされる……。
「東京プレイボーイクラブ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「東京プレイボーイクラブ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | アクション ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2011 |
公開年月日 | 2012年2月4日 |
上映時間 | 96分 |
製作会社 | スタイルジャム=ミッドシップ |
配給 | スタイルジャム(配給協力 ビターズ・エンド) |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://tokyoplayboyclub.jp/ |
コピーライト | (C) 2011 東京プレイボーイクラブ |
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