解説
西部劇の巨匠として名を馳せるアンソニー・マン監督が、実話に基づいて映画化したフィルムノワール。アメリカ財務省の特別税務調査官たちが、マフィアの偽札ルートを追って潜入捜査を行う姿を通し、闇社会の現実や捜査官の非情な運命を描く。【スタッフ&キャスト】監督:アンソニー・マン 脚本:ジョン・C・ヒギンズ 撮影:ジョン・アルトン 音楽:ポール・ソーテル 出演:デニス・オキーフ/メアリー・ミー/ウォーレス・フォード
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
映画のタイトル「Tメン」って何?と思っていたら、映画の冒頭できちんと説明してくれる。アメリカ財務省の組織紹介から贋札を摘発する捜査官を”Tメン”と呼ぶらしい。それで判りました。その後はじっくりとTメンの活躍を観ました。
この映画もフィルム・ノワールに分類して良いだろうか。Tマン2人がギャングになりすまし、贋作造りのギャング達のボスに迫っていく。ストーリー展開がなかなか最後のラスボスにまでたどり着けずに、1歩1歩近づいていく様を描いていく。映画の3分の2位のところであろうか、そうなるか、ってシークエンスがある。そして最後はなんとか犯罪一味を追い込んで。
フィルム・ノワールらしいモノクロ画面で、いかにもギャング映画っぽい。特に舞台をカリフォルニアに移してからがストーリー展開が面白くなってくる。
ファム・ファタールと呼べる女性がなかなか登場してこない。途中、組織の幹部として女性が出てくるけど、話の大筋にはあまり影響していないね。殆ど男の映画だ。途中、敵に囲まれて銃を突きつけられるシーンがあるんだけど、思わず「イコライザー」のロバート・マッコールさんなら一瞬で敵をやっつけるのになあ、って思っちゃった。不謹慎でごめんなさい。
フィルム・ノワールとして面白い映画でした。監督のアンソニー・マン、「ララミーから来た男」はあまり面白いと思わなかったが、この戦後すぐくらいの映画は暗黒面がよく描かれていて面白かったね。
どうでも良いかもしれないけど、こういう映画(ドラマ)ってなんでラストは港の停泊中の貨物船になるんでしょう。
「Tメン」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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