解説
後に「シルビアのいる街で」で、その情緒豊かな描写で映画界に旋風を巻き起こす、ホセ・ルイス・ゲリン監督の弱冠23歳で撮影された長編劇映画デビュー作。自然豊かな過疎地域に住む寡黙な少女ベルタが、屋敷に越してきた変わり者の男・デメトリオと出会うことにより変化する青春の日常を瑞々しく描く。ロメール作品に数多く出演する女優で歌手のアリエル・ドンバールがシューベルトの『さすらい』で美声を披露している。1984年9月19日にサン・セバスチャン映画祭でプレミア上映、翌年1月15日にバルセロナにて公開され、2010年にコロンビアのカルタナヘナ・デ・インディアス映画祭で上映された以降は上映機会に恵まれなかった。2012年6月30日より、東京・渋谷シアター・イメージフォーラムにて開催された「映画の國名作選IV ホセ・ルイス・ゲリン映画祭」にて上映。
ユーザーレビュー
「ベルタのモチーフ」のストーリー
ある村に住む思春期の少女ベルタは、唯一の友達である少年ルイジトと遊び、日々をやりすごしていた。ある日精神を病んだ一風変わった男デメトリオが引っ越してくる。ベルタは、死んでしまった美しい妻がいつか戻ってくると信じるその不思議な男と接触していく。ベルタの日常が少しずつ変わっていくなか、町には撮影隊がやってきて、金髪の美しい女優が姿を現す…。
「ベルタのモチーフ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ベルタのモチーフ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | スペイン |
製作年 | 1983 |
公開年月日 | 2012年6月30日 |
上映時間 | 118分 |
配給 | 紀伊國屋書店=マーメイドフィルム(配給協力 コミュニティシネマセンター) |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66) |
カラー/サイズ | モノクロ |
音量 | 不明 |
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