解説
20歳の女性・佐々木ユキの夢と現実を、インタビューや詩、ダンスなどを取り入れた構成で描く。出演は「わたしたちの夏」の小原早織、吉野晶。女性詩人として活躍する文月悠光も顔を出している。監督は、2011年に詩集『青い家』で萩原朔太郎賞と藤村記念歴程賞をダブル受賞し、詩人、大学教授としても活躍する福間健二。
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「あるいは佐々木ユキ」のストーリー
20歳の佐々木ユキ(小原早織)は、中華料理店や花屋のバイトを掛け持ちしながら、東京の郊外で独り暮らしをしている。高校を卒業してすぐに出かけたフランスで知り合ったコンサルタント兼探偵の織田千春(吉野晶)とも親しく、時折、彼女の仕事を手伝っていた。生まれ育った福岡には母が恋人とともに暮らしているが、父(村上寛)と兄(小原治)の行方はわからない。ある日、偶然耳にした詩人・文月悠光(文月悠光)が朗読していた詩『横断歩道』に心惹かれるユキ。文月悠光と会い、“妖精みたい”と言われるが、子どもの頃は自分が“豚”だったことを思い出す。千春の事務所の前にあるギャラリーで働く蔵本良平(萩原亮介)に好意を抱くユキは、つきまとう大学生の香山和久(籾木芳仁)に、付き合うつもりはないと告げる。しかし、蔵本は女性に興味を持たないので、ユキの恋が成就する見込みはなかった。自分が本当に求めているものがわからないユキ。生きていればいい。それ以上に何が必要なのか。アパートに帰ると、もう1人の佐々木ユキ(川野真樹子)がいた。間違えて配達されたという手紙を彼女から受け取る。“この世界から消えることにする”と書かれたその手紙には、“K”の署名が。香山かもしれないと思い、本人に確認してみるが、別人だった。やがてそのK(籾木芳仁:二役)がユキの前に姿を現し、一夜をともに過ごすと、翌朝、彼の姿は消えていた。大晦日の夜、ユキはもうひとりの佐々木ユキに会う。2人はユキaとユキbになり、正月を一緒に過ごすが、些細なことで口論になり、ユキbは出ていってしまう。そのころ、千春は事務所を畳み、遠くに行くことになる。千春から餞別に魔法のスプーンをもらうユキ。願いごとをかなえるスプーンに、“わたしはまだ豚です。どうぞ、人間にしてください”と願う。成人の日。ユキは雑踏を歩いた。生きていればいい。でも、もう少し歩いて、もう少し変になってみる。
「あるいは佐々木ユキ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「あるいは佐々木ユキ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2013 |
公開年月日 | 2013年1月12日 |
上映時間 | 79分 |
製作会社 | tough mama |
配給 | tough mama |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー |
音量 | 不明 |
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