「夏の夜の夢(2014)」のストーリー
アセンズ公シーシアス公爵(ロジャー・クラーク)とアマゾン国女王ヒポリタ(オクウィ・オクポクワシリ)との結婚式が間近に迫っていた。ハーミア(リリー・イングラート)とライサンダー(ジェイク・ホロウィッツ)は恋仲だが、ハーミアの父イジアス(ロバート・ラングドン・ロイド)は、ディミートリアス(ザック・アップルマン)と娘を結婚させようとする。“父の言いつけに背く娘は死刑とする”という古い法律に従い、シーシアスに娘の死刑を願い出るイジアス。シーシアスは自らの結婚式までに、ディミートリアスとの結婚か死刑かをハーミアに選ばせる。ライサンダーと夜に森で落ち合う約束をしたハーミアは、このことを友人ヘレナ(マンディ・マスデン)に打ち明ける。ヘレナはディミートリアスを愛しており、ハーミアを想う彼も森へ向かうと考えたヘレナは、二人の後を追う。一方、シーシアスの結婚式で芝居をする6人の職人たちは、練習のため森で集まることにする。森では、妖精の王オーベロン(デヴィッド・ヘアウッド)と女王ティターニア(ティナ・ベンコ)が喧嘩をしていた。オーベロンはパック(キャサリン・ハンター)を使い、目を覚まして最初に見たものに恋してしまう媚薬をティターニアの瞼に塗らせる。パックは森で眠っていたライサンダーたちにもこの媚薬を塗る。すると、目を覚ましたライサンダーとディミートリアスはヘレナを愛してしまう。またパックは、森に来ていた職人ボトム(マックス・カセラ)の頭をロバに変え、目を覚ましたティターニアはこのボトムに惚れる。ティターニアが不憫になったオーベロンは、ボトムのロバの頭を取り去り、ティターニアにかかった魔法も解いて和解する。ライサンダーにかかった魔法も解かれ、ハーミアとの関係は元通りになる。ディミートリアスはヘレナに求愛し、イジアスに娘の死刑を取りやめるよう説得する。こうして二組の男女、妖精の王と女王は円満な関係になり、職人たちも無事に結婚式で劇を上演する。