解説
韓国で南北首脳会談のリハーサルが行われたという記事に着想を得た22年に渡る父子の物語。1972年、南北首脳会談に向け、韓国は北朝鮮の最高指導者・金日成の代役を選抜。選ばれた役者のソングンは、役に没頭し、自分を金日成だと信じ込んでしまう……。出演は「殺人者の記憶法」のソル・ギョング、「天命の城」のパク・ヘイル。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「22年目の記憶」のストーリー
1972年、韓国と北朝鮮との間で南北共同声明が発表される。統一ムードが高まる中、初の南北首脳会談に向け、韓国で北朝鮮の最高指導者・金日成の代役オーディションが秘密裏に行われる。合格したのは、売れない役者のソングン(ソル・ギョング)だった。完璧な金日成になるという使命を与えられたソングンは、役にのめり込むあまり、幼い息子テシクが“パパじゃないみたい”と言うほどの変貌を見せる。やがて、役から抜け出すことができなくなったソングンは、いつしか自分を金日成だと信じ込んでしまう……。それから22年後の1994年。成長したテシク(パク・ヘイル)が、ある事情で老人ホームに入居していたソングンを迎えにやってくる。こうして2人の同居生活が始まるが、テシクは日々、金日成として振る舞うソングンに振り回されっぱなし。だが、時折見せる父親としての顔に、思いを断ち切ることもできない。果たして、ソングンは父親としての自分を取り戻すことができるのか……。
「22年目の記憶」の写真
「22年目の記憶」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「22年目の記憶」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 韓国 |
製作年 | 2014 |
公開年月日 | 2019年1月5日 |
上映時間 | 128分 |
配給 | ファインフィルムズ |
レイティング | 一般映画 |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://www.finefilms.co.jp/22nenme/ |
コピーライト | (C) 2018 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved. |
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