オキナワへいこう
おきなわへいこう- 上映日
- 2019年12月21日
- 製作国
- 日本
- 制作年
- 2018
- 上映時間
- 81分
解説
精神科病棟に長期入院する患者たちの沖縄旅行を追ったドキュメンタリー。大阪府堺市の浅香山病院の女性患者が「沖縄に行ってみたい」と語ったことをきっかけに、有志の看護師たちが動き、この旅行をきっかけに退院した男性患者とともに沖縄旅行を実現させる。監督は、「水になった村」の大西暢夫。
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ユーザーレビュー
「オキナワへいこう」のストーリー
大阪府堺市にある浅香山病院の精神科病棟には、何十年と長期入院している患者がたくさん暮らしている。そのうちの一人、益田敏子さんが「生涯のうちに一度でいいから、沖縄に行ってみたい」という夢を語ったことをきっかけに、有志の看護師たちがその夢を実現させようと動き出し、他の患者に参加を募ると、長期入院している4人の男性患者が名乗りを上げた。しかし、旅行計画が具体化し始めると、最初に言い出した益田さんの気持ちが揺れ動く。男性患者たち4人のうち3人は同じ主治医で、その主治医からの許可がおりなかった。結局、益田さんは一時外泊、もう一人の山中信也さんはこの旅行をきっかけに10年の入院生活に終止符を打ち、3泊4日の沖縄旅行が実現した。浦添市の若竹福祉会で行われている浅香山病院の写真展に招かれ、歓迎を受ける。益田さんがお母さんと唄った『故郷』をみんなで合唱しようとすると、感極まり唄うことができなかった。旅が無事に終わると、益田さんは病院に戻り、退院した山中さんは再入院した。益田さんの表情は明るく、話も弾むようになった。一方、山中さんは目の前に偶然にも同じ苗字のはるみさんが現れ、恋人になる。それも一つのきっかけとなり、看護師チームの働きかけにより、山中さんは退院した。勤続30年以上の元看護部長だった小川貞子さんは、退職後にNPO法人kokoimaを立ち上げ、精神障がい者の居場所を作った。沖縄旅行の火つけ役でもあった彼女は今までやってきた精神科看護の経験を改めて振り返り、長期入院する患者が多く存在する日本の現状、病院と患者のそれぞれの葛藤、受け皿となる地域社会に疑問を投げかける。扉の鍵が閉まろうとする開放病棟の夕刻、向こうの垣根に帰っていく患者たちは、世間の狭間を行ったり来たり、今日も変わらず穏やかに暮らしている。
「オキナワへいこう」の映像
「オキナワへいこう」の写真
「オキナワへいこう」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「オキナワへいこう」のスペック
基本情報 | |
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製作国 | 日本 |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 2019年12月21日 |
上映時間 | 81分 |
配給 | おめでたい作業所(NPO法人kokoima) |
アスペクト比 | 16:9 |
公式サイト | https://twitter.com/okinawaheikou |
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