レリック 遺物
れりっくいぶつ RELIC- 上映日
- 2021年8月13日
- 製作国
- アメリカ オーストラリア
- 制作年
- 2020
- 上映時間
- 89分
- レーティング
- PG-12
- ジャンル
- ホラー サスペンス・ミステリー
解説
日系オーストラリア人監督、ナタリー・エリカ・ジェームズのデビュー作にして、全米3週連続第1位を獲得したホラー映画。監督が毎年夏を過ごした母の故郷・日本で祖母が認知症によって変わってしまったことにショックを受け、「老い」をテーマにした哀しい物語を紡いだ。主人公のケイを演じるのは「メリー・ポピンズ リターンズ」「マイ・ブックショップ」のエミリー・モーティマー。その老母役に「マトリックス・レボリューション」のロビン・ネビン、ケイの娘役に「ネオン・デーモン」のベラ・ヒースコートと、三世代の演技派女優が共演。プロデューサーは俳優のジェイク・ギレンホール、「アベンジャーズ」シリーズの監督としても知られるルッソ兄弟が名を連ねている。認知症によって失われてしまう記憶と悪夢のような恐怖の連鎖を描きながらも、家族の絆やジェンダーの問題に踏み込み、ホラーの枠を超えて人間存在の根源を問う映画となっている。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「レリック 遺物」のストーリー
森に囲まれた家でひとり暮らしをする老女エドナが突然姿を消した。娘のケイと孫のサムが急いで向かうと、誰もいない家には彼女が認知症に苦しんでいた痕跡がたくさん残っていた。2人の心配が頂点に達したころ、突然エドナが帰宅する。だが、その様子はどこかおかしく、まるで知らない別の何かに変貌してしまったかのようだった。サムは母とともに、愛する祖母の本当の姿を取り戻そうと動き出すが、変わり果てたエドナと彼女の家に隠された暗い秘密が、2人を恐怖の渦へと飲み込んでゆく。
「レリック 遺物」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「レリック 遺物」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ホラー サスペンス・ミステリー |
製作国 | アメリカ オーストラリア |
製作年 | 2020 |
公開年月日 | 2021年8月13日 |
上映時間 | 89分 |
製作会社 | Carver Films=Nine Stories Productions |
配給 | トランスフォーマー |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://transformer.co.jp/m/relic/ |
コピーライト | (C)2019 Carver Films Pty Ltd and Screen Australia |
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