解説
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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89bubble93
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ミャーノフ大佐
なぜだか公開時の邦題を「殺し屋判事ロイ・ビーン」と記憶している。日本側の輸入・配給元が公開する前に「殺し屋判事」をつけていたのか、映画雑誌で見た記憶がある。
脚本はハリウッドでもタカ派で有名なジョン・ミリアスだが、映画自体は面白くしてくれている。で、監督はジョン・ヒューストン。ジョン・ヒューストンなら間違っても駄作はないでしょう。
映画の最初のクレジットから楽しそうな映画を想像させる。時代背景が1890年代と、それから20年後の1910年代。テキサスが石油ラッシュになる時代だから、「ジャイアンツ」の10年ほど前の時代だ。アメリカというのは1900年代初頭までは、まだ西部劇がまかり通っていた。アメリカの時代の移り変わりがわかって面白い。映画はコメディタッチで描かれていて、もっといわゆる西部劇しているかと思ったけど、やっぱり1890年代になるとオールドスタイルの西部劇ではなくなってくるんだなあ。それでも絞首刑や娼婦や、それにジョン・ヒューストン演じる熊飼いの流れ者や、いかがわしい弁護士屋が登場してきて賑わしく、楽しく観た。ラスト30分くらいから1910年代の街になって、そこで銃撃戦が始まるのだが、ここにお金をかけているなあ。そして全部燃やしていくんだから。
ジョン・ヒューストンは出たがりの監督なのか、結構いろんな映画出ているけど、「ジョーズ」をパクった「テンタクルズ」ってゴミ映画にも出ていて、この映画、役者は往年の大スターがたくさん出ている(ちなみに私はこのゴミ映画を観ている間に大学の部室が燃えて悔しかった想い出があります)。閑話休題。そのほかにも、エヴァ・ガードナー(もう老けていた)、ロディ・マクドウォール(「猿の惑星」)、アンソニー・パーキンス(「サイコ」)、それにジャクリーン・ビセットなど、そうそうの役者が出ている。ジャクリーン・ビセット、きれいだなあ。
「ロイ・ビーン」のストーリー
「ロイ・ビーン」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ロイ・ビーン」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 西部劇 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1972 |
公開年月日 | 1973年10月27日 |
製作会社 | FAP作品 |
配給 | 東和 |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
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