解説
「Red」の三島有紀子監督自身が47年間向き合い続けたある事件をモチーフに、自主映画からスタートしたオリジナル作品。北海道・洞爺湖、東京・八丈島、大阪・堂島を舞台に、方舟をテーマに罪と赦しを繊細な映像で描き、ある事件を別々の角度から捉える。出演は、「あつい胸さわぎ」の前田敦子、「自虐の詩」のカルーセル麻紀、「春に散る」の哀川翔。
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この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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yuri
北海道の大自然、海、雪、とても美しい映像でした。
前田敦子さんの凛とした姿と素晴らしい演技にひきこまれ、観終わったあとも、しばらく余韻にひたっていました。
マキさんが、立派なおせち料理をふるまうシーンが印象的で、好きでした。
難しいテーマでしたが、監督の熱が伝わるいい映画でした。
この映画に出会えてよかったです! -
PINK
3つの島を舞台に、一見なんの関係もない登場人物が、つながっていく一本の映画だった。
人間にとっての性とは?
人間にとっての罪とは?
映画としては個人の小さな出来事から、誠実に見つめていた。
そして、映画として普通に面白くて、あっという間に終わった。
いや、終わらなかった。
帰りながら、
登場人物たちの未来、そして自分の未来を
歌を口ずさみながら、想像した。
どうしてか、歓びが、浮かび上がった。 -
杵臼餅
三島映画に見られる長回しが今回も秀逸。
また、視、聴はもちろんのこと、嗅、味、触の五感が研ぎ澄まされる。
1分1秒たりとも心がざわつかない瞬間はない。美しい湖、雪、海、山にさえ圧を感じる。
それはこの映画の中に生きる人達の悶えが投影されているからだ。
自然に対して泣いても叫んでも反応はない。だが吐き出すことで自らが微かでも昇華出来るのなら、他の誰かに届くのなら、それは明日を生きる糧となる。
「一月の声に歓びを刻め」のストーリー
正月の北海道・洞爺湖。一人暮らしのマキ(カルーセル麻紀)の家に家族が集まり、マキが丁寧に作った御節料理を囲むが、喪失感が漂う。マキはかつて次女のれいこを亡くしていたのだ。一方、長女の美砂子(片岡礼子)は、女性として生きるようになったマキに複雑な感情を抱いていた。家族が帰り、静まり返った家で、マキの過去の記憶が蘇る。東京・八丈島。牛飼いの誠(哀川翔)は、大昔に罪人が流されたという島で暮らしている。妊娠した娘の海が5年振りに帰省する。誠は交通事故で妻を亡くしていた。海が結婚していたことすら知らなかった誠は、何も話そうとしない海に内心落ち着かない。そんな折、海のいない部屋で手紙に同封された離婚届を見つけてしまう。大阪・堂島。れいこ(前田敦子)は、ほんの数日前まで電話で話していた元恋人の葬儀に駆け付けるため、故郷を訪れる。茫然自失のまま歩いていると、橋から飛び降りようとしている女性と遭遇する。そのとき、レンタル彼氏をしている男トト・モレッティ(坂東龍汰)がれいこに声をかける。れいこは過去のトラウマから誰にも触れることができなかったが、そんな自分を変えようと、その男と一晩過ごすことを決意する……。
「一月の声に歓びを刻め」の映像
「一月の声に歓びを刻め」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「一月の声に歓びを刻め」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2024年2月9日 |
上映時間 | 118分 |
製作会社 | ブーケガルニフィルム |
配給 | 東京テアトル |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
公式サイト | https://ichikoe.com/ |
コピーライト | (C) bouquet garni films |