解説
ボルチモアに住む東欧移民の一家の3世代にわたる時の流れを通してアメリカン・ドリームの変遷を描くドラマ。監督・脚本は「レインマン」のバリー・レヴィンソン、製作はマーク・ジョンソンとレヴインソン、撮影は「太陽の帝国」のアレン・ダヴュー、音楽はランデイ・ニューマンが担当。出演はアーミン・ミューラー・スタール、ジョーン・ブローライトほか。
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「わが心のボルチモア」のストーリー
東欧育ちのサム・クリチンスキー(アーミン・ミューラー)が初めてアメリカの土地を踏んだのは1914年、折しも独立記念日だった。それから数十年、先に来ていたゲイブリエルら兄弟と共に壁紙職人としてボルチモアのアバロン通りに定住の地を見い出した彼は同じ移民の妻のエヴァ(ジョーン・プローライト)との間に息子ジュールス(アイダン・クイン)をもうけ、今やその息子と妻アン(エリザベス・パーキンス)との間にサムの孫マイケル(イライジャ・ウッド)が生まれ、サムは彼に昔の苦労話をするのが習慣になっていた。ジュールスはいとこのイジー(ケヴィン・ポラック)と共にTVのディスカウント・ショップを開き、やがてそれが成功して、大型家電デパートK&Kへと発展する。一方家庭ではアンと姑のエヴァの間に不和が絶えなかったが、アンは2人目の子供を生む。感謝祭の晩、毎年開かれる一族の家族会でのささいなトラブルからサムは兄たちと袂を分かち、やがて収容所から奇跡の生還を果たしたエヴァの弟のシムカの家族と一緒に住むようになる。そんなある日、K&Kが漏電から全焼し、ジュールスは全てを失なう。更には闘病生活を続けていたエヴァがついに他界し、サムの、そしてジュールスの育ててきたアメリカン・ドリームは音を立てて崩れてゆくようだったー。それからまた10数年が経ち、すっかり老人になってしまったサムのもとを成人したマイケルとその息子が訪ねてくる。そのひ孫に向かってサムは「1914年、私はアメリカに渡った。それまでこんな美しい場所は見たことがなかった」といつもの口癖をつぶやくのだった。
「わが心のボルチモア」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「わが心のボルチモア」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1990 |
公開年月日 | 1991年1月11日 |
上映時間 | 127分 |
製作会社 | ボルチモア・ピクチャーズ・プロ作品 |
配給 | トライ・スター映画=コロムビア/トライ・スター映画 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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