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ヴィクトル・ユーゴーの関連作品 / Related Work
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美男ペコパンと悪魔
制作年: 2023フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの小説を基に、現代日本と中世ヨーロッパ大陸をシンクロさせながら決死の闘いを描くダークファンタジー。隼人は事故に遭い昏睡状態になり、恋人の亜美は隼人が持っていた小説『美男ペコパンと悪魔』を彼の傍で読み始める。監督は、「渚に咲く花」などを手がける一方、「とんかつDJアゲ太郎」ではVFXスーパーバイザーを務めた松田圭太。『ミュージカル・テニスの王子様』3rdシーズンで主人公・越前リョーマ役を務めた阿久津仁愛がペコパン/隼人、アイドルグループAKB48の下尾みうがボールドゥール/亜美の1人2役を演じる。また、作中に登場する異形のクリーチャーのデザインを、中国を拠点に世界的に活動するサゼン・リー、「怪猫狂騒曲」「ネズラ1964」などに参加した米山啓介、カプセルトイ『空想生物図鑑』を手がけたムラマツアユミが担当。 -
ヴィクトル・ユゴー 笑う男
制作年: 2012「レ・ミゼラブル」などで有名なユゴーの同名小説が原作。同小説は1928年にもハリウッドのユニバーサル社も映画化している。本作は、日本では2014年9月14日にWOWOWシネマで放送された。 -
レ・ミゼラブル(2012)
制作年: 2012ヴィクトル・ユーゴー原作の大ヒットミュージカルを「英国王のスピーチ」のトム・フーパー監督が映画化。19世紀のフランスを舞台に、自分を偽る生き方を強いられながらも、人としての正しい道を模索する男ジャン・バルジャンの生涯を描く。出演は「X-MEN」シリーズのヒュー・ジャックマン、「グラディエーター」のラッセル・クロウ、「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイ。2024年12月27日より、最新技術で映像と音響が蘇った「レ・ミゼラブル デジタルリマスター/リミックス」を劇場公開する。65点 -
レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート
制作年: 2010ロングランヒットミュージカル『レ・ミゼラブル』の25周年を記念し、2010年10月3日にオーケストラと500人以上のキャストを迎えてロンドンで開催された記念コンサートの模様を収める。90点 -
ノートルダムの鐘II
制作年: 2001『ノートルダムの鐘』の続編オリジナル作品。7年たち、明るい青年に変わったカジモド。“ジュール・ダムール”と呼ばれる、愛する人の名を呼び愛を祝福する祭を控え、相手がいない彼の前にマデリンという美しい女性が現れる…。【スタッフ&キャスト】監督:ゲイリー・トルースデール/カーク・ワイズ 製作:ドン・ハーン 原作:ヴィクトル・ユーゴー 出演(声):トム・ハルス/デミ・ムーア/ジェニファー・ラブ・ヒューイット/ケヴィン・クライン -
レ・ミゼラブル(1998)
制作年: 1998ジャン・バルジャンの波乱万丈の人生を描いた大河ロマン。ビクトル・ユーゴーの名作『ああ無情』の映画化。監督は「ペレ」「愛と精霊の家」の名匠ビレ・アウグスト。脚本は「死と乙女」のラファエル・イグレシアス。製作は「マイ・ビューティフル・ランドレット」のサラ・ラドクリフと、「山猫は眠らない」のジェームズ・ゴーマン。撮影のイェルゲン・ぺーション、編集のヤヌス・ビレスコフ=ヤンセン、美術のアンナ・アスプはアウグスト作品の常連。衣裳は「エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事」のガブリエラ・ペスクッチ。出演は「マイケル・コリンズ」のリーアム・ニーソン、「シャイン」のジョフリー・ラッシュ、「ガタカ」のユマ・サーマン、「レインメーカー」のクレア・デーンズほか。90点 -
ノートルダムの鐘
制作年: 1996ウォルト・ディズニー・ピクチャーズの34作目の長編アニメーション。これまで7回以上も映画化され、“美女と野獣テーマ”の古典となった、フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの名作小説『ノートルダム・ド・パリ』を原作に、ノートルダム大聖堂の醜い鐘つき男カジモドと美しいジプシー娘エスメラルダの触れ合いを描いた、感動のミュージカル・アニメ。中世パリの壮麗なゴシック様式を緻密に再現した美術設計、鳥瞰ショットや仰角ショットを大胆に組み合わせた画面構成、CGIを駆使したスペクタクル・シーンの迫力など、映像表現の巧みさが見どころ。監督にゲイリー・トゥルースデイルとカーク・ワイズ、製作にドン・ハーンと、「美女と野獣(1991)」でアニメ史上初のアカデミー作品賞にノミネートされたスタッフが再結集。タブ・マーフィが映画用ストーリーを書き、彼とアイリーン・メッキ、ボブ・ツディカー、ノニ・ホワイト、ジョナサン・ロバーツが共同で脚本を執筆。音楽と挿入歌の作曲は「リトル・マーメイド」「美女と野獣(1991)」「アラジン」「ポカホンタス」のアラン・メンケンで、作詞は「ポカホンタス」の『カラー・オブ・ザ・ウィンド』でアカデミー主題歌賞を受賞したスティーヴン・シュワルツ。主題歌『サムデイ』は人気コーラス・グループ、オール・フォー・ワンが歌う。美術はデイヴィッド・ゴーツ、編集はエレン・ケネシアが担当。声の出演は「フランケンシュタイン」のトム・ハルス、「陪審員」のデミ・ムーア、「フレンチ・キス」のケヴィン・クラインらの映画俳優がアニメの吹替に初挑戦している。字幕版と、劇団四季による日本語吹替版が同時公開された。80点 -
レ・ミゼラブル(1957)
制作年: 1957ヴィクトル・ユーゴーの原作を「みどりの学園」のジャン・ポール・ル・シャノワ監督が映画化した作品。脚色はルネ・バルジャヴェルとル・シャノワの共同。撮影をジャック・ナトーが受けもっている。音楽ジョルジュ・ヴァン・パリス。出演するのは「可愛い悪魔」のジャン・ギャバン、「殺意の瞬間(1956)」のダニエル・ドロルム、ベルナール・ブリエ、フェルナン・ルドウ、セルジュ・レジアニ、アンドレ・ブールビル、シルヴィア・モンフォール、ベアトリス・アルタリバ、ジャンニ・エスポジト、ジミー・ウルバン等。テクニカラー・テクニラマ。オリジナルは217分。 -
ノートルダムのせむし男(1956)
制作年: 1956十九世紀前半に花開いたフランス・ロマン主義文学の巨匠ヴィクトル・ユーゴーの同名小説第五回目の映画化。脚色と台詞は「居酒屋(1956)」のジャン・オーランシュと「やぶにらみの暴君」のジャック・プレヴェール。「マリー・アントワネット」のジャン・ドラノワが監督する。撮影は「悪者は地獄へ行け」のミシェル・ケルベ、音楽は「居酒屋(1956)」のジョルジュ・オーリック。主な出演者は「空中ぶらんこ」のジーナ・ロロブリジーダ、「侵略者」のアンソニー・クイン、「悪魔が夜来る」のアラン・キュニイ、その他ジャン・ダネ、ロベール・イルシュ、ロジェ・ブラン、「フレンチ・カンカン」のフィリップ・クレー、シャンソン歌手のマリアンヌ・オスワルド及びダミアなど。 -
海賊船シー・デビル号の冒険
制作年: 1953ラオール・ウォルシュ監督がロック・ハドソン主演で描く海洋冒険活劇。イギリス王室領・ガーンジー島で漁師をしながら密輸業を営むジリアットは、美しい女性・ドローセットのフランスへの密航を請け負うことになり、やがて彼女に惹かれていくが…。【スタッフ&キャスト】監督:ラオール・ウォルシュ 原作:ヴィクトル・ユーゴー 製作:デヴィッド・E・ローズ 脚本:ボーデン・チェイス 出演:ロック・ハドソン/イヴォンヌ・デ・カーロ/マクスウェル・リード/デニス・オディア -
レ・ミゼラブル(1952)
制作年: 1952『西部戦線異状なし』のルイス・マイルストン監督、『地球の静止する日』のマイケル・レニー主演で贈る歴史文芸大作。ジャン・ヴァルジャンはある日、リンゴを盗んだ男が自分の名を名乗り裁かれようとしていると聞き…。“スタジオ・クラシック”。【スタッフ&キャスト】監督:ルイス・マイルストン 製作:フレッド・コールマー 原作:ヴィクトル・ユーゴー 脚本:リチャード・マーフィ 出演:マイケル・レニー/デブラ・パジェット/ロバート・ニュートン/エドマンド・グウェン -
ルイ・ブラス
制作年: 1947「暁に帰る」「背信」のダニエル・ダリューと「悲恋」「美女と野獣」のジャン・マレーが主演する映画で、ヴィクトル・ユーゴーの戯曲の映画化である。脚本と台詞は「悲恋」「美女と野獣」のジャン・コクトーが書き、「山師ボオトラン」「南方飛行」のピエール・ビヨンが監督し、「あらし(1939)」のミシェル・ケルベが撮影を指揮し、「悲恋」のジョルジュ・ヴァケヴィッチが装置、エスコフィエが衣裳を担当した。音楽は「美女と野獣」「悲恋」のジョルジュ・オーリックが作曲している。ダリュウとマレエを助けて、マルセル・エラン、「夢みる晴衣」のガブリエル・ドルジア、「悲恋」のアレグザンドル・リニョオ、ジョヴァンニ・グラッソ、ポール・アミオ、ジル・ケアン等が出演している。 -
ノートルダムのせむし男(1939)
制作年: 1939かつて映画化されたことのあるヴィクトル・ユーゴー作小説「パリ聖母寺」のトーキー化で、「描かれた人生」「噫無情」のチャールズ・ロートンが主演する。「茶碗の中の嵐」「黄金(1936)」の原作者ブルーノ・フランクが改作し、「シカゴ」「牧童と貴婦人」のソーニャ・レヴィーンが脚色、「科学者の道」「真夏の夜の夢」のウィリアム・ディーターレが監督に当り、「男の敵」「俺は善人だ」のジョセフ・H・オーガストが撮影したもの。助演はロートンが英国から連れて来た新人モーリン・オハラ、映画初主演のニューヨーク劇壇の新進エドモンド・オブライエン及び名優として名高いウォルター・ハムデン、「スタンレー探検記」「虚栄の市(1935)」のサー・セドリック・ハードウィック、「駅馬車(1939)」「ハリケーン(1937)」のトーマス・ミッチェル、「夜は必ず来る」のアラン・マーシャル、「牧童と貴婦人」のハリー・ダヴェンポート、「グレート・ワルツ」のミナ・ゴンベル等である。 -
噫無情(1935)
制作年: 1935ヴィクトル・ユーゴーの名作小説を映画化したもので、「復活(1934)」「白い蘭」のフレドリック・マーチと「白い蘭」「白い肉体」のチャールズ・ロートンが、それぞれジャン・ヴァルジャンとジャヴェールを演じる。脚色は「戦う巨象」のW・P・リプスコームが当たり、「白衣の騎士」「戦う巨象」のリチャード・ボレスラウスキーが監督し、「復活(1934)」「女優ナナ」のグレッグ・トーランドが撮影した。助演者は「虚栄の市(1935)」「月光石」のセドリック・ハードウィックを始め、「曲芸団」「模倣の人生」のロチェル・ハドソン、「ボレロ」「ラッパは響く」のフランセス・ドレイク、「小牧師(1934)」「舗道の雨」のジョン・ビール、「暴風の処女」のフローレンス・エルドリッヂ、子役マリリン・ノールデン、ジェシー・ラルフ等である。 -
レ・ミゼラブル 青年マリウス
制作年: 1933レイモン・ベルナール監督になった「レ・ミゼラブル」三部作の第三部である。なおキャストは第二部と同様で、カイユウ扮する所のマブーフ爺さんが初めて登場するのみ。74点 -
レ・ミゼラブル ジャン・バルジャン
制作年: 1933ヴィクトル・ユーゴーの長篇小説『レ・ミゼラブル』を映画化した三部作の第一部で、「夜の空を行く」と同じくレイモン・ベルナールが、アンドレ・ラングと協同で脚色し、ベルナールが監督に当たった。主役ジャン・ヴァルジャンは「罪と罰(1935)」「巨人ゴーレム(1936)」のアリ・ボールが勤め、「我等の仲間」「南方飛行」のシャルル・ヴァネル、サイレント当時の名優で最初の「噫無情」に主役を勤めたアンリ・クロース、「狼の奇蹟」に出演した劇壇の名優シャルル・デュラン、「フランス日和」「リリオム」のフローレル、「白き処女地」のギャビー・トリケ、マルグリット・モレノが出演している。音楽は「最後の戦闘機」「罪と罰(1935)」のアルテュール・オネガー、撮影は「我等の仲間」「地の果てを行く」のジュール・クルージェが、それぞれ当たっている。80点 -
レ・ミゼラブル コゼットの恋
制作年: 1933レイモン・ベルナールが監督に当たった“レ・ミゼラブル”三部作の第二部で、「ジャン・バルジャン」の続編である。スタッフは同一につき省略する。出演俳優は「ジャン・バルジャン」と同じくアリ・ボール、シャルル・ヴァネル、シャルル・デュラン、マルグリット・モレノ及び子役ギャビー・トリケのほか、新たに成長したコゼットに我国には初めてのジョスリーヌ・ガエル、「別れの曲」「熱砂の果て」のジャン・セルヴェ、「最後の億万長者」のマックス・デアリー、マルセル・パニョオル夫人でフランス劇、映画界の花形女優の一人たるオラーヌ・ドマジス、「戦いの前夜」のロベール・ヴィダラン、無名より抜擢された子役エミール・ジュヌヴォア、フランス新劇界の若手腕利きリュシアン・ナット等が演じている。68点 -
ジャンバルジャン 前後篇
制作年: 1931【スタッフ&キャスト】原作:ヴィクトル・ユーゴー 脚本:小林正 監督:内田吐夢 撮影:松沢又男 出演:浅間信夫/山本嘉一/入江たか子/菅井一郎/見明凡太郎 -
笑う男
制作年: 1928フランス文豪ヴィクトル・ユーゴーの長編名作「笑う男」の映画化で、「支那の鸚鵡」「言論の自由」等を脚色したJ・クラブ・アレキサンダー氏が映画改作並びに撮影台本作成を行い、「支那の鸚鵡」「猫とカナリヤ」と同じくポール・レニ氏が監督した。主役は「ある男の過去」「芸術と手術」等出演のコンラート・ファイト氏と「君が為め命捧げん」「オペラの怪人(1925)」等出演のメアリー・フィルビン嬢との2人で、これを助けて「罪の街」出演のオルガ・バクラノヴァ嬢、最近物故したジョージ・シーグマン氏、サム・ド・グラッス氏、チェザーレ・グラヴィナ氏、スチュアート・ホームズ氏、等が出演している。 -
噫無情(1925)
制作年: 1925ヴィクトル・ユーゴーの傑作『レ・ミゼラブル』を映画化したものでシネロマン社製作のフィルム・ド・フランス一九二五年度特作品である。大正十一年に上映された「自由の魂」と同じくアンリ・フェスクール氏が脚色監督し主役ジャン・ヴァルジャンには国立劇場オデオン座の腕利き俳優ガブルエル・ガブリオ氏が扮し、成長後のコゼット及びファンティーヌは「氷島の漁夫」出演のサンドラ・ミロワノフ夫人が演じ分け、「自由の魂」出演のジャン・トゥールー氏、ポール・ギデ氏、フランソワ・ロゼエ氏、ルネ・カルル夫人、ジョルジュ・サイヤール氏、ニヴェット・サイヤール嬢等が助演している。因みに本映画はフランスに於いては四篇二十四巻の連続映画として公開されているが、ユニヴァーサル社配給の分は二篇二十二巻に編集してある。無声。 -
噫無情(レ・ミゼラブル) 第二篇(1923)
制作年: 1923【スタッフ&キャスト】原作:ヴィクトル・ユーゴー 監督:池田義信 脚色:伊藤大輔 撮影:水谷文次郎 出演者:井上正夫/岩田祐吉/正邦宏/五月信子/高尾光子 -
ノートルダムの傴僂男(1923)
制作年: 1923ヴィクトル・ユーゴー作の『ノートルダム・ド・パリ』を改作映画化したもので、パラマウントの「姿なき男」などを監督したウォーレス・ウォースリーが製作したものである。ユーゴーの描き出した、耳が聞こえず隻眼でしかもこの世のものとは思われぬ怪奇醜悪な容貌を持っているノートルダム寺院の鐘楼守カジモドと呼ばれる傴僂男には、そうした特異の役柄を最も得意とするロン・チャニーが扮し、この他「我が恋せし乙女」出演のパッシー・ルス・ミラー、「メアリー・ゴー・ラウンド」出演のケリー、「焼け爛れし翼」「男子怒れば」等出演のアーネスト・トーレンス、その他レイモンド・ハットン、タリー・マーシャル、グラディス・ブロックウェルなど、粒揃いの俳優を集めている。ユーゴーの原作とはだいぶ異なっているがアメリカ製作映画としては免れ得ざるところというべく兎に角セットといい、規模といい、また内容といい、期待するに足るべき大作品である。 -
レ・ミゼラブル(1917)
制作年: 1917仏の文豪ヴィクトル・ユーゴー氏が国外へ追放されて居る時、1858年より1862年迄の5年間を瞑想と思索とに費して完成したのがこのレ・ミゼラブル(惨めなる人々)である。熱烈なる共和党員なる父より生れ、追放令を受けた老将軍と還俗した老牧師との家庭教育を受け、詩人としてはロマンティック運動の主将であり、政客としては民主派であり、主義よりも寧ろ熱情の人であった彼ユーゴーの脳裏に、最も鮮かに浮んだ所のものは実に社会の底に呻吟する惨めな人々の姿であり、彼等を作り出した社会の缺陥であり、彼等が漂う時運の流れであた。『法律と風習とによってある永劫の社会的処罰が存在し、斯くして人為的に地獄を文明のさなかに拵え、聖なる運命を此世の不運によって紛糾せしむる間は、また賤民の一階級による男の退歩、飢餓による女の墜落、闇黒による子供の萎縮、それら3つの時代の問題が解決されない間は、また、ある方面に於て、社会的窒息が可能である間は、また、言葉を換えて言えば、そしてなお一層広い見地よりすれば、地上に無智と悲惨とがある間は、かかる物語は恐らく無盆であるまい』と作者は言っている。この人道的大作品を映画劇化したフォックス会社の『レ・ミゼラブル』が1917年暮発売されてから、吾人は深くその輸入を待った。最近日活社が巨額を投じて購入し近く公開する運びとなったのは深く喜ばしく思う所である。殊に『惨めなる且つ偉大なる男』ジャン・ヴァルジャンに扮した性格俳優の第一人者ウィリアム・ファーナム氏の真に精錬された技芸が全篇に見られるに於ておやである。氏の対的はコゼットに扮する可憐なジウエル・カーメン嬢。監督は最近ゴールドウィンに於る近作『十三号室』や『白銀の群』が紹介されたフランク・ロイド氏である。
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