里見浩太朗 サトミコウタロウ

  • 出身地:静岡県富士宮市
  • 生年月日:1936年11月28日

略歴 / Brief history

静岡県富士宮市の生まれ。本名・佐野邦俊。1955年、県立富士宮北高校を卒業後、歌手を志してNHKののど自慢コンクール静岡地区予選に合格する。翌56年、東映第3期ニューフェイスに応募して合格、養成期間を経て、57年4月に東映京都と専属契約を結んだ。同年の「天狗街道」で主演の大友柳太朗と絡む大きな役で俳優デビュー。数本に脇役出演したのち、58年の「金獅子紋ゆくところ・黄金蜘蛛」で初主演し、隆盛を極めていた東映時代劇の一翼を担う花形スターとして、「緋鯉大名」「桃太郎侍」59、「大江戸喧嘩まつり」「お世継ぎ初道中」61などで主演する。また、甘いマスクの二枚目として美空ひばりの相手役などもつとめ、その後は、下降を始めた東映時代劇の変形として生まれた“集団抗争時代劇”の金字塔である工藤栄一監督「十三人の刺客」63で、島田新六郎に扮して新境地を切り拓く。さらに「第三の忍者」「大殺陣」64、「十一人の侍」67などに主演もしくは助演し、白塗りの二枚目演技から脱却していく。しかし、新たに敷かれた任俠路線では企画に恵まれず、69年の「日本暗殺秘録」を最後に東映を退社。テレビに活動の場を移し、TBSの長寿時代劇『水戸黄門』では71年の第3部より17年間に渡って二代目・助さんを演じて人気を博す。78年の東映「水戸黄門」でも同じ役で久しぶりに映画出演を果たした。テレビ時代劇のスターとなった里見は、その後も東京12チャンネル(現・テレビ東京)『大江戸捜査網』74~79、テレビ朝日『長七郎天下ご免!』79~82、日本テレビ『長七郎江戸日記』83~91などの長期シリーズから、NHK大河ドラマ『炎立つ』93、『利家とまつ・加賀百万石物語』02、『龍馬伝』10など多数に出演。『水戸黄門』には2002年の第31部から五代目・水戸黄門役で復帰し、シリーズ最終作となった11年の第43部まで主演した。息子の佐野圭亮も俳優として活躍。

里見浩太朗の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • なぜ生きる 蓮如上人と吉崎炎上

    制作年: 2016
    シリーズ100万部を超えるベストセラー書『なぜ生きる』を原作に、浄土真宗を日本中に広めた男たちの姿に迫ったアニメースション。戦国時代、生きる希望を失っていた了顕は、蓮如上人の法話に“なぜ生きる”の答えを見出し、その弟子に加わる。蓮如上人の声を「エイプリルフールズ」の里見浩太朗が演じるほか、『マギ シンドバッドの冒険』の小西克幸、『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』の藤村歩が声の出演。
    50
  • エイプリルフールズ

    制作年: 2015
    TVドラマ『リーガルハイ』の脚本・古沢良太、監督・石川淳一による群像劇。エイプリルフールの日、なにげなくついた嘘がウソを呼び、あちこちで大騒動を巻き起こす。出演は「SPEC」シリーズの戸田恵梨香、「マエストロ!」の松坂桃李、「踊る大捜査線」シリーズのユースケ・サンタマリア、「ジョーカー・ゲーム」の小澤征悦、「白ゆき姫殺人事件」の菜々緒、「劇場版エンドレスアフェア 終わりなき情事」の戸次重幸。
    70
  • 北のカナリアたち

    制作年: 2012
    湊かなえの小説『往復書簡』の一編『二十年後の宿題』を原案に、「大鹿村騒動記」の阪本順治監督が映画化。ある事件を機に離れ離れになった女教師と6人の生徒たちそれぞれが抱える後悔や心の傷を描く。出演は「おとうと」の吉永小百合、「ハゲタカ」の柴田恭兵、「行きずりの街」の仲村トオル、「スクール・ウォーズ HERO」の里見浩太朗、「モテキ」の森山未來。
    80
  • スクール・ウォーズ HERO

    制作年: 2004
    体当たりの指導で荒廃した学園を立て直した熱血教師と、彼の信頼に応えた生徒たちの感動の実話。1984年にドラマ化もされた物語が映画化された。監督は、モデルとなった京都市立伏見工業高校のOBでもある「残侠 ZANKYO」「およう」の関本郁夫。主人公・山上を照英。その妻、悦子には和久井映見。ラグビー部の主将・小渕を「精霊流し」の内田朝陽、マネージャーをSAYAKAが演じる。
  • およう

    制作年: 2002
    ひとりの美人モデルを巡って繰り広げられる画家たちの愛の葛藤を描いた文芸ロマン。監督は「極道の妻たち 地獄の道づれ」の関本郁夫。団鬼六の原作を基に、「乙女物語 あぶないシックスティーン」の秋山豊と関本監督が共同で脚色。撮影を「DRUG ドラッグ」の佐々木原保志が担当している。主演は、「F」の熊川哲也と「ジューンブライド 6月19日の花嫁」の渋谷亜希、「荒ぶる魂たち」の竹中直人。竹久夢二生誕百二十周年記念作品。
  • 水戸黄門(1978)

    制作年: 1978
    東映での映画化十七回目の今回の「水戸黄門」は、人気テレビ・シリーズのしギュラーキャストをそのままスクリーンに起用したもので、加賀百万石のお家騒動の解決に乗り出す黄門一行の活躍を描く。原案・脚本は葉村彰子、監督は「祇園祭」の山内鉄也、撮影は「日本の首領 完結篇」の増田敏雄がそれぞれ担当している。