解説
湊かなえの小説『往復書簡』の一編『二十年後の宿題』を原案に、「大鹿村騒動記」の阪本順治監督が映画化。ある事件を機に離れ離れになった女教師と6人の生徒たちそれぞれが抱える後悔や心の傷を描く。出演は「おとうと」の吉永小百合、「ハゲタカ」の柴田恭兵、「行きずりの街」の仲村トオル、「スクール・ウォーズ HERO」の里見浩太朗、「モテキ」の森山未來。
ユーザーレビュー
「北のカナリアたち」のストーリー
夫・川島行夫(柴田恭兵)と共に北海道の離島にやってきた小学校教師、はる(吉永小百合)が受け持つことになったのは6人の生徒たち、鈴木信人(小笠原弘晃)、戸田真奈美(渡辺真帆)、生島直樹(相良飛鷹)、安藤結花(飯田汐音)、藤本七重(佐藤純美音)、松田勇(菊池銀河)だった。彼らの歌の才能に気付いたはるは、合唱を通してその心を明るく照らしていく。「先生が来るまで学校がつまらなかった」とこぼしていた子供たちの顔にも笑顔が溢れるようになり、大自然に響き渡るその歌声は島の人々の心も優しく包み込んでいった。そんな時、担当した事件が原因で心に傷を抱えた警察官・阿部(仲村トオル)が島へやってくる。人知れず悩みを持っていたはるは、陰のある阿部と自分を重ねるかのように心動かされていく。ある夏の日、生徒たちと行ったバーベキューで、悲しい事故が一同を襲う。子供たちは心に深い傷を負い、はるは心配する父(里見浩太朗)を一人置いて、追われるように島を出ることになる。だが、島を離れた後も心に残るのは6人の生徒たちのことだった……。20年後、東京で図書館司書として暮らすはるに生徒の一人が起こした事件の知らせが届く。その真相を知るため、はるは6人の生徒たち(森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平)との再会を心に決め、北へ向かう。久しぶりに再会した彼らの口から語られるのは、20年間言えずにいた想いだった。それぞれが抱えていた後悔が大きな傷となり、今も心に残っていることを知ったはる。そして自身もまた、心に閉じ込めていた想いを6人に明かすのだった……。
「北のカナリアたち」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「北のカナリアたち」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2012 |
公開年月日 | 2012年11月3日 |
上映時間 | 130分 |
製作会社 | 「北のカナリアたち」製作委員会(東映=テレビ朝日=木下グループ=博報堂=博報堂DYメディアパートナーズ=加賀電子=朝日放送=セントラル・アーツ=メ~テレ=イノベーションデザイン=TOKYO FM=アマゾン ジャパン=北海道テレビ放送=朝日新聞社=読売新聞社=幻冬舎=日本出版販売=東映ビデオ=北海道新聞社=九州朝日放送=東日本放送=新潟テレビ21=静岡朝日テレビ=広島ホームテレビ=愛媛朝日テレビ=瀬戸内海放送) |
配給 | 東映 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
コピーライト | (C) 2012「北のカナリアたち」製作委員会 |
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