- キネマ旬報WEB トップ
- 石田ひかり
略歴 / Brief history
東京都世田谷区の生まれ。本名・訓覇光(くるべ・ひかり、旧姓・石田)。3歳上の姉は女優の石田ゆり子。父の仕事の関係で、小学校3年から6年までを台湾で過ごした。中学1年の時にスカウトされ、1986 年、日本テレビのドラマ『妻たちの課外授業2』で女優デビュー。以降、フジテレビ『花のあすか組!』88、TBS『ママハハ・ブギ』89、『AD ブギ』91 などに出演。91 年、大林宣彦監督の「ふたり」で映画デビュー。美人でしっかり者だった亡き姉の幽霊に励まされながら成長する、ドジでのろまな少女を好演。同年の金子修介監督「咬みつきたい」や木村淳監督「あいつ」にも出演し、日本アカデミー賞、キネマ旬報賞などの主要な新人賞をほぼ独占した。93 年公開の「はるか、ノスタルジィ」でも大林監督と組み、小樽を舞台にヒロイン・はるかと主人公の思い出の少女・瑶子の二役を演じ分け、その実力を示した。テレビでは、92 年の日本テレビ『悪女(わる)』でドラマ初主演。同年のNHK 朝の連続テレビ小説「ひらり」で相撲好きのヒロインを演じて国民的人気になる。92 年と93 年の2 年連続でNHK『紅白歌合戦』の紅組司会もつとめた。その後もフジテレビ『あすなろ白書』93、『輝く季節の中で』95、TBS『結婚しようよ』96 などテレビドラマに多数出演。映画では松岡錠司監督の「ベル・エポック」98、矢口史靖監督の「アドレナリン・ドライブ」99 で主演。また99 年には、大林宣彦監督の「ふたり」「あした」に続く“ 新・尾道三部作” の最後を飾る「あの、夏の日・とんでろじいちゃん」に主人公の少年の担任教師役で出演。ほか01 年にフジテレビのドラマ『水曜日の情事』で小悪魔的な未亡人役、03 年のNHK『かるたクイーン』で主役を演じる。その間、私生活では亜細亜大学法学部卒業後、二松学舎大学大学院の修士課程修了。01 年にNHK ディレクターの訓覇圭と結婚、03 年に長女、05 年に二女を出産。育児休業期間を経て、06 年に女優復帰し、大林監督が長野を舞台に自作をリメイクした「転校生・さよならあなた」07 に教師役で出演。近作にNHK 連続テレビ小説『だんだん』08、『トップセールス』08、テレビ朝日『秘密』10 などがある。
石田ひかりの関連作品 / Related Work
作品情報を見る
-
ルノワール
制作年: 2025「PLAN 75」の早川千絵監督が、子どもの目線を通じて大人たちの人生のままならなさや人間関係の哀感を温かく描いたヒューマンドラマ。1980年代後半の夏、闘病中の父と仕事に追われる母と一緒に暮らす11歳の少女フキは、ときどき垣間見る大人の世界がなんだか刺激的で滑稽で楽しくて仕方がなかった。だが、その日常が少しずつ変化していき……。主人公フキを「ふれる」の鈴木唯が演じるほか、「ふたり」の石田ひかり、「偶然と想像」の中島歩、「あんのこと」の河合優実、「君の忘れ方」の坂東龍汰、「万引き家族」のリリー・フランキーが出演。日本・フランス・シンガポール・フィリピンの国際共同製作作品。 -
アンジーのBARで逢いましょう
制作年: 2025「九十歳。何がめでたい」で91歳にして第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の主演女優賞を受賞した草笛光子が主演したファンタジックなドラマ。風に吹かれてやってきた白髪の女性アンジーは、いわくつきの物件を借りてBARを開き、出会った人の人生をそっと変えていく。監督は「星に語りて-Starry Sky-」の松本動。「うなぎ」や「十三人の刺客」などの脚本を手がけた天願大介が脚本を担当。謎多きヒロイン・アンジーを草笛光子が、アンジーに物件を貸す熊坂を寺尾聰が、謎の青年をディーン・フジオカが演じる。 -
リライト
制作年: 2025法条遥の青春SFミステリー小説を、「ちょっと思い出しただけ」の松居大悟監督、劇団ヨーロッパ企画主宰・上田誠の脚本で映画化。300年後からタイムリープしてきた転校生の保彦に恋した美雪は、彼からもらった薬を使い10年後の自分に会いに行き、保彦が憧れた小説は後に自分が書いたことを知る。大林宣彦監督作「時をかける少女」へのオマージュを込め、同作のロケ地である広島県尾道市でオールロケ。海と山の美しい風景をバックに緻密な時間のパズルを完成させた。主人公・美雪を「おまえの罪を自白しろ」の池田エライザが、未来からやってきた転校生・保彦をSTARTO ENTERTAINMENTのジュニアとして活動する阿達慶、美雪の同級生・茂を『SHOGUN 将軍』の倉悠貴、友恵を「早乙女カナコの場合は」の橋本愛が演じた。 -
九十歳。何がめでたい
制作年: 2024現在100歳を超えた直木賞作家・佐藤愛子が90歳を過ぎて執筆したベストセラーエッセイ集を、昨年90歳を迎えた草笛光子主演で映画化したパワフル・コメディ。作家生活を引退した愛子の元に、中年の編集者・吉川がエッセイの依頼を持ち込んだことで、人生の薄暮に変化が訪れる。作家の佐藤愛子の姿を草笛光子がユーモラスに痛快に演じている。また、編集者・吉川真也を唐沢寿明、愛子の娘・響子を真矢ミキ、孫・桃子を藤間爽子、吉川の妻を木村多江が演じたほか、片岡千之助、宮野真守ら個性的な面々が総出演。監督は「老後の資金がありません!」の前田哲。